アメリカはプライベートを大切にするため、祝日が多くてたくさん休みがあるのでは?と思われがちですが、実は意外と公的な祝日は多くありません。アメリカの文化を理解したり、渡航を計画する際は、アメリカの祝日や休日、文化的なイベント時期・それぞれの意味を知っておくと便利です。
アメリカの祝日は、学校、政府機関、ほとんどの企業が休業するため、テーマパークや、博物館、イベント、レストランがより混雑するか、休業になる場合があります。
アメリカの祝日と、在米者視点でのおすすめの過ごし方をご紹介します
アメリカの祝日【2024年】一覧
アメリカの祝日、2024年の一覧はこちらです。
祝日 | 日程 | 2024年の祝日 |
---|---|---|
新年 (New Year’s Day) | 1月1日 | 2024年1月1日 |
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー (Martin Luther King, Jr. Day) | 1月の第3月曜日 | 2024年1月15日 |
プレジデンツ・デー (George Washington’s Birthday) | 2月の第3月曜日 | 2024年2月19日 |
メモリアルデー (Memorial Day) | 5月の最終月曜日 | 2024年5月27日 |
ジューンティーンス (Juneteenth National Independence Day) | 6月19日 | 2024年6月19日 |
独立記念日 (Independence Day) | 7月4日 | 2024年7月4日 |
労働者の日 (Labor Day) | 9月の第1月曜日 | 2024年9月2日 |
コロンブス・デー (Columbus Day) | 10月の第2月曜日 | 2024年10月14日 |
退役軍人の日 (Veterans Day) | 11月11日 | 2024年11月11日 |
感謝祭 (Thanksgiving Day) | 11月の第4木曜日 | 2024年11月28日 |
クリスマス (Christmas Day) | 12月25日 | 2024年12月25日 |
今年は大統領選挙がある年です
Juneteenth(比較的新しくできた祝日)2021年にバイデン大統領が署名し連邦祝日となりました
アメリカの休日(ナショナルホリデーとは)
アメリカではひとくちに「祝日」といえど、3パターンの表現があります。
- Federal holidays(フェデラルホリデー)
- National holidays(ナショナルホリデー)
- Public holidays(パブリックホリデー)
これらはどれも、連邦政府が公式に認めた祝日です。しかし、州によって採用の違いがある日があります。そのほか、企業などが非公式で作成した記念日、非公式のホリデーなどがあります。
アメリカ国全体での祝日は、年間で11日しかなく、意外と少ないというのが実際です。
アメリカの祝日&行事
アメリカの月ごとの祝日と、知っておきたい定番イベントをまとめました。
アメリカの1月の祝日&主な行事
新年(New Year’s Day)
新しい年の始まりを祝い、家族や友人と共に過ごす日です。パレードや花火などイベントが各地であります。有名なカウントダウンイベントといえば、ニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウン。毎年世界中から100万人以上集まるとも呼ばれるビックイベントです。アメリカの企業は、新年のお休みが短く、元旦の1月1日だけで、2日から通常営業を開始することが多いです。
ホテルなどもカウントダウンパーティイベントに参加してみると楽しいですよ
【アメリカ流年越しの楽しみ方】
アメリカでは新年を迎える瞬間に「キス」を交わす文化があります!新年が始まるちょうど真夜中に恋人や親しい人とキスをするもので、新しい年の幸運と愛を象徴する行為とされています。
※カウントダウンイベントに参加する際は注意しよう〜笑
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー(Martin Luther King Jr. Day)- 1月の第3月曜日
公民権運動のリーダー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを記念した祝日で、人種差別撤廃と平等の重要性を強調しています。企業によっては祝日ではない場合があります。
アメリカの2月の祝日&主な行事
スーパーボウル・サンデー
毎年2月の初めに開催される、アメリカンフットボールの試合で、ナショナルフットボールリーグの優勝チームが決まります。スポーツイベントとしては最大の視聴者数を誇ります。多くの人々がパーティーを開催し、様々な広告やハーフタイムショーも大きな注目を集めます。
バレンタイン(2月14日)
アメリカでは、男女とわず2月14日のバレンタインデーを祝います。
アメリカにホワイトデーはありません!バレンタインデー当日に、男性も女性へ渡します。
アメリカの3月の祝日&主な行事
セント・パトリックス・デー(3月17日)
3月17日はアイルランド文化を祝う日です。緑色はアイルランドと聖パトリックの象徴なので、緑色の服を着たり、緑色のアクセサリーを身につけます。アイリッシュ系のパブやレストランも緑色で飾られます。聖パトリックがキリスト教の教えを説明するために使用したとされるシャムロック(三つ葉のクローバー)が、この日の象徴となっています。
この日に緑色のアイテムを身につけないと、つねられることがありますよ!笑
つねられる習慣は、お祭りの楽しい雰囲気を盛り上げるためのもので、緑色を身につけ忘れた人々へのちょっとしたからかいとして行われます。
ニューヨークやボストンなどパレードは特に有名です
サマータイムの開始
毎年3月にサマータイムが実施されいます。採用されていない州もあります。
学校の春休み
3月もしくは4月に1週間程度の春休みがあります。時期は、学区ごと制定され時期は異なります。
アメリカの4月の祝日&主な行事
イースター(Easter)
キリスト教の最も重要な祝日の一つで、イエス・キリストの復活を祝う日です。この日はキリスト教の復活祭として知られており、キリストの十字架にかけられた後の三日目に復活したことを記念しています。
重要な祭日ですが、法律上の祝日ではありません。(州によって異なる。)
イースターの日付は毎年変わります。これは、イースターが春分の日の直後の最初の満月に続く日曜日に設定されているためです。通常、3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日に当たります。
- Good Friday (イースター前々日の金曜日) キリストが処刑された日
- Easter (キリスト復活日)
- Easter Monday (イースター翌日の月曜日)
上記の3日間にわたって、教会などで催しが行われることが多いです。
イースターエッグは、新しい生命の始まりを象徴しているシンボルです。エッグカプセルの中にお菓子やおもちゃを隠す、エッグハントをするのが楽しみのひとつになっています。
アメリカの5月の祝日&主な行事
シンコ・デ・マヨ – 毎年5月5日
シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo)は、メキシコの歴史上の重要な出来事を記念する日であり、特にアメリカ合衆国内で広く祝われています。この日はメキシコのバトル・オブ・プエブラ(プエブラの戦い)の勝利を祝うもので、メキシコ軍が1862年5月5日にフランス軍に対して意外な勝利を収めたことを記念しています。
アメリカでは、公式の祝日ではありませんが、特にメキシコ系アメリカ人のコミュニティにおいて広く祝われ、パレード、音楽、ダンス、メキシコ料理などの祝祭活動が行われることが一般的です。
カリフォルニアはヒスパニック系の人が多いので、シンコ・デ・マヨのイベントを見かけることがあります
マザーズ・デー(Mother’s Day)
5月の第2日曜日はマザーズ・デーで、母親や母親代わりの人々に感謝を示す日です。花束やカード、家族での食事などを通じて祝われます。
このあたりは、日本と同じです!
この週末は人気のレストランは混み合うので予約必須ですよ〜
メモリアルデー(Memorial Day)
アメリカのメモリアルデーは、毎年5月の最終月曜日に祝われます。この祝日は、アメリカの軍人たちが国のために行った犠牲に対し敬意を表する日です。
メモリアルデーはまた、非公式な夏の始まりとしても広く認識されており、バーベキューやビーチでの活動など、屋外でのレジャー活動が多く行われる時期でもあります。
祝日なのでお出かけは混雑の可能性あり!セールがあることも
アメリカの6月の祝日&主な行事
ジューンティーンス(Juneteenth)
6月19日はジューンティーンスとして知られ、アフリカ系アメリカ人の奴隷解放を祝う日です。特に南部の州では、この日は大きな文化的意味を持ち、フェスティバルやパレード、歴史的な再現イベントなどが行われます。
この祝日は2021年にできた比較的新しい祝日です
LGBTQ+プライド月間(LGBTQ+ Pride Month)
6月はLGBTQ+プライド月間として祝われます。この月間は、1969年のストーンウォールの反乱を記念しており、全国でプライドパレード、フェスティバル、ライブイベント、教育イベントなどが開催されます。LAではサンタモニカで行われるパレードが有名です。
父の日(Father’s Day)
6月の第3日曜日は父の日で、家族が父親に感謝を示す日です。この日は、贈り物や家族での食事などを通じて祝われます。
終業式、卒業式→夏休み
アメリカ学校の多くは、5月もしくは6月に学年末となり、卒業式が行われます。その後、8月中頃まで夏休みになります。6月には夏至があり、正式に夏が始まります。ビーチ、バーベキュー、アウトドア活動など、夏に関連する様々なイベントが始まります。
夏休みシーズンになると、日本への一時帰国する方が増加!日系エアラインの航空券は高騰します
アメリカの7月の祝日&主な行事
独立記念日(Independence Day)7月4日
1776年7月4日にアメリカ13植民地がイギリスからの独立を宣言したことを記念する祝日です。家族や友人と集まり祝います。各地で花火、パレード、コンサートなどがあります。多くのお店が休み・時短営業になりますので、注意しましょう。
集まってバーベーキューをすることが多いです
アメリカの8月の祝日&主な行事
アメリカ合衆国では、8月に特定の連邦政府による公式の祝日はありませんが、州や地域による特有の祝日があります。
アメリカの学校の新学期
地域によりますが、8月の中旬から9月上旬に新学期が始まります。
州や地域によっては、新学期が7月の場合もあります。
アメリカの9月の祝日&主な行事
レイバーデー(Labor Day)
アメリカの労働者を祝うための公式の祝日です。多くの人々にとって夏の終わりを象徴する日であり、家族や友人とのバーベキューやピクニック、地域のフェスティバルなどが行われます。
アメリカの10月の祝日&主な行事
コロンバスデー(Columbus Day)
10月の第2月曜日に祝われるコロンブス・デーは、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸到達を記念する日です。しかし、この祝日は州によって異なり、全ての州で祝われるわけではありません。また、いくつかの州や都市では「先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)」として祝う動きもあります。
ハロウィーン (Halloween)10月31日
10月31日のハロウィーンは、アメリカで人気のある文化的イベントです。子供たちは仮装して「トリック・オア・トリート」を楽しみ、大人も様々な仮装パーティーやイベントに参加します。
アメリカの各地に、パンプキンパッチと呼ばれるハロウィン用のパンプキン販売所が登場します。隣接して、子供が動物と触れ合える場所やジャンパルーなどが設置されていることが多いので、子連れで季節を感じながら、楽しめる場所です。
アメリカの11月の行事
11月はサマータイムが終了し、時間が変わります。
ベテランズ・デー(Veterans Day)-11月11日
ベテランズ・デーで、アメリカの軍事ベテランに敬意を表する日です。全国的にパレードや追悼式が行われ、多くのアメリカ人が国のために奉仕した人々に感謝します。
感謝祭(サンクスギビングデー)
11月の第4木曜日に祝われるサンクスギビングは、アメリカの家庭で最も重要な伝統的な祝日の一つです。家族や友人が集まり、七面鳥の丸焼き、スタッフィング、クランベリーソース、パンプキンパイなどの伝統的な食事を楽しみます。
ブラックフライデー(セール)
サンクスギビングの翌日、金曜日に行われるブラックフライデーは、クリスマスの買い物シーズンの始まりを告げる大規模なセールイベントです。多くの小売店が早朝から営業し、大幅な割引を提供します。
サイバーマンデー(セール)
ブラックフライデーセールの週末のあとの月曜日。買い物熱が治らないまま、オンラインショッピングが加熱する日です。
アメリカの12月の祝日&主な行事
クリスマス(Christmas)– 12月25日
クリスマスで、キリスト教の伝統に基づいてイエス・キリストの誕生を祝います。これはアメリカで最も広く祝われる祝日の一つで、家族や友人が集まり、贈り物を交換し、特別な食事を楽しみます。
クリスマス当日は多くのお店が休業します!旅行の方はご注意を
ハヌカ(Hanukkah)
ユダヤ教の祝日で、12月のいずれかの時期に8日間続きます。ハヌカはユダヤ暦に基づいているため、毎年グレゴリオ暦では異なる日に祝われます。
クワンザ(Kwanzaa)
12月26日から1月1日までの7日間、アフリカ系アメリカ人の文化と遺産を祝うクワンザが祝われます。この期間中、家族やコミュニティが集まり、文化的な儀式や祝宴が行われます。
新年前夜(New Year’s Eve)– 12月31日
新年を迎えるための祝賀イベントが全国で行われます。特に有名なのは、ニューヨーク市のタイムズスクエアで行われる「ボール・ドロップ」です。
冬休み(Winter Break)
学校や多くの職場ではクリスマスから新年にかけて冬休みを取ります。この期間は家族旅行に出かける人も多いです。有給を消化して、12月半ばから長期休暇に入る方も結構多いです。
アメリカの企業は12月半ばからスローモードになることが多いです(みんな休暇)笑
アメリカの祝日&休日・イベントと過ごし方まとめ
アメリカ祝日は、お店が閉店や時短営業することがあるので、計画時にはチェックしておくと良いですよ。
そのほか、オーナーの宗教上の理由から、「日曜日がお休みのお店」も結構あります!例:チックフィレなど