アメリカで妊娠し、出産しました。初めてのことで、たくさんの不安や戸惑いがありましたが、無事赤ちゃんが元気で産まれてきてくれて本当によかったです。
私自身のアメリカ出産の体験を、これからアメリカで出産予定の方/はじめての妊娠で不安でいっぱいの方など・・・どなたかの役に立つように、出産ストーリーを残しておきたいと思います。(すべて実話です)
こちらの①です。
アメリカ出産:私の体験
私の妊娠・出産までのタイムラインは、目次ページにて公開中。
私の出産直前の様子はこんな感じでした。
・初めての出産
・20キロ以上の体重増加してしまった
・在宅ワーカーで、極めて運動不足
・妊婦健診は全て順調(妊娠糖尿病や高血圧、出生前診断も問題なし)
アメリカでは体重増加に関する厳しい指導はありません…。なので太りすぎてしまった…!!(言い訳)それに、わたしの母も、兄弟みんな20kg超え+予定日3週超過だったそうなので、遺伝体質もあるかもしれない?!(言い訳)
アメリカで出産予定日を目前にして
40週目・出産予定日の週。
- 予定日を超過した
- 子宮口の開きが遅い
37週以降の出産は、「正期産」。いつ生まれてもおかしくない時期ではあるけれど、40週すぎてもお産の気配がなかった。初産で、”予定日を超えることはよくある”と耳にする。
問題は、”いつまでその自然陣痛を、待てるか”。
アメリカの現在のスタンダードでは、胎児の状態がよければ、41週目までは待てるということになっている様子。それ以降は、羊水が減少したり、胎児のストレスが強くなるため、陣痛誘発剤の使用をすすめてくる医師が多い。
担当医からは、『現在の状況で、41週目まで待てるかどうか、出産予定の病院で、超音波検査を受けるように』と指示があった。
※アメリカでは、出産までの産婦人科検診は、産婦人科医のクリニックで受け、出産時は、総合病院で出産するのが一般的(詳しくはこちら)。この、出産直前の超音波検査は、保険の扱い上は”一時的な入院”として処理されるので、請求はクリニックとは別の清算になった(ややこし)。
予定日を超えていることだけでなく、もうひとつの問題は、子宮口の開きが遅いこと。
産婦人科検診で、「子宮口はまだ1センチしか開いていない」と言われた。週間から、ほとんど開いてない。
産婦人科の先生に、強烈な痛みがあるが、自然に誘発ができるというウワサの、「子宮口グリグリ」をやってほいしいとお願いしたけど、「それをやるにしても、子宮口が、すくなくとも2-3センチは開いていないとできない」と言われてしまった。
産婦人科医の判断はこう:
39週以降なら陣痛促進剤を使える。だけど今のような、子宮口が1センチの状態なら、陣痛促進剤を投与しても、効き目は50パーセントの確率。
そして、陣痛の誘発が失敗すれば、50パーセントの確率で帝王切開になる。
”帝王切開は絶対にいやだー!ギリギリまで待ちたい!”という気持ちと、“41週中に生まないと、陣痛促進剤になっちゃう。早く産まなきゃ”という、事態に、焦る。
急いでネットで調べて、”陣痛がくるというジングス”のようなものを試す。
スクワット、雑巾掛け、焼き肉、タイフードなどの辛いもの、モール内をうろうろ歩き回ったり…
オキシトシンがでるよう、夫婦で瞑想したりもした。
だけど、予定日はなんの変化も無くすぎてしまった。
出産予定日を超過して、そのまま入院
出産予定日が超過した5日目、
出産予定の病院へチェックアップに向かった。
ノンストレステストと、超音波検査をおこない、胎児のようすや位置、羊水量などが検査された。
実際に出産するLDRの隣にある検査ルームにいたので、次々と生まれる赤ちゃんの声がドア越しに聞こえた。
「もうすぐ出産するんだ…」というワクワクと、体験したことのない不安でいっぱいになった。
ずっと付き添っていてくれた夫に、
「今日の帰り道、早く赤ちゃんが降りてくるように、バランスボールを買いたい」と言ったら、
「妊婦なのに、バランス崩して落ちたらどうするの!」と夫は大反対。
はやく産まないといけないという焦りと、ホルモンバランスの崩れで、10ドルのバランスボールを買うか買わないかを、泣いて懇願する私…笑(変なパニック状態)
ちょっと検査に来たつもりでいたのに、そのまま検査室のベッドの上で3時間も待たされた。
そうこうしていると診断結果がきた。
長々待たされた理由は、羊水量がレベル7が必要最低限のうち、6.2に低下してしまっているからだった。
つまり、羊水が減ってきていて、胎児にとっては良くない状況。
医師はこのまま帰宅せず、入院する方がいいという見解。主治医(いつもの産婦人科医)にも連絡が入った。
そしてナースから
「あなたを帰宅させることはできません。このまま入院し、誘発分娩にはいりましょう」と宣告される。
え、え、え、え、え、え、え
これはわたしにとっては緊急事態…!!
一生に一回(しかないかもしれない)出産シーン。
陣痛がはじまり、息を切らしながら、旦那と病院にかけこむのをイメージしてた。
なのに、このまま入院、薬をつかってお産、帝王切開の可能性50%…こわい。
心の準備ができていない!!ホルモンの影響もあってか、涙がでてきた。
ナースが入って来て、「どうして泣くの?」と驚いた表情をしている。
夫が「今日このまま出産することになるなんて、ちょっとナーバスになってるだけだよ」と言うと、
ナースが、
「大丈夫よ、今日は産まれないわよ!初産の場合、陣痛促進剤は2〜3日かかるのが普通だから」
といってきた。
え!!!!!!!!!
陣痛促進剤ってすぐに効くと思っていた私はびっくりした。
なにより、アメリカで2〜3日の追加入院って、いくらかかるんだろう…費用がヤバくない?
というドキドキも加算。
入院が決まったとたん、数人のナースが部屋に入って来て、車椅子に乗ってLDRに移動した。
まさか今日、入院になるなんて思っていないので、もちろん入院準備グッズは手元にない。
持っていたバッグに、タオル、ノート、英語の母子手帳、バースプラン、陣痛時に用意するものリストは持っていたのが、良かった。(全部大活躍した!)
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