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アメリカのホームステイで、困った事5つ

アメリカに初めて、ひとりで留学生としてホームステイを体験し、その際に困った事をご紹介します。

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アメリカのホームステイで困った事5つ

私は、全くアメリカに知り合いがいなかったので、大手の留学エージェントを通してホームステイを斡旋してもらいました。知らない土地への不安もあったので、業者を使ったのですが、初めてのことで確認するポイントがわからず、思っていたのと違ったことがありました。

ホストファミリーが聞いていた内容と違った

私の最初のホストファミリーは、「お父さんが経理の人で、10代ほどの娘がいる、しっかりし安定のある家」と聞いていました。ホストファミリーで暮らすことで、現地のアメリカ人のお家に住める!勉強にもなる!と思って選びましたが、実際に行ってみると、フィリピン人のホストファミリーでした。業者に「アメリカにはいろんな人がいるから」と言われていたので、あえて”人種を尋ねることは差別になるかも”と思い指定はしていなかったのですが、勝手に英語ネイティブだと思い込んでいたんです。

アメリカに永住することになった今となっては、LAのどのエリアならどういった人種の人が多いのか、すぐにわかります。しかし、当時の私には、ラストネームだけではなかなか判別がつきませんでした。

また、お父さんの職業は経理と書いてありましたが、ずっと家にいるので、仕事を聞いてみると実際は「無職」でした。お母さんはおらず、娘さんは20代でした。

”あれ、なんか聞いていたのと違うな…”という違和感はあったものの、アメリカ生活に慣れることが必死で、あまり気にしませんでした。フィリピンアクセントの英語でしたが、「英語は英語」だと思い、一生懸命コミュニケーションを取ろうと頑張って、娘さんと出かけることもでき、楽しかったです。

仲良くなると、お母さんが数年前に他界したことを教えてくれました。当時英語がうまく話せなかったときは、そのようなときに「I’m sorry(それはお気の毒に)」ということが思いつかず。英語の先生に聞いたりして、実体験で英語を覚えていったのは、いい体験でした。

ホストファミリーのルールに従う

アメリカ本土に到着し、まだ時差ボケもままならない状態で、空港からホストファミリーの家に直行しました。同行したエージェントさんが、英語で書かれた家のルール書を取り出し、サインをするように言われました。

プライベートルームでの、食べ物禁止
2階は土足厳禁
好きなだけ食べていいが、食べ物は残さないこと
キッチンは利用後、掃除すること
毎朝ベットメイキングすること
洗濯は週に1回
節電を心がけること
家の電話を使う際は了承を得ること
ディナーは7-8時の間。間に合わない場合は連絡すること
プライベートルームに、家の物も置いてあることを了承すること
18歳以下の場合は10時が門限。アメリカの飲酒は21歳から
ペットや喫煙禁止
異性を部屋にいれることは禁止
友人を呼ぶ場合は、事前に了承を得ること
終了時はカギを返却すること
細かなルールですが、基本的にはよくある内容です。

上記に記載されておらず、困ったのは、「シャワーは10分まで」と注意されたこと。毎回、やや急ぎながら髪を洗っていました。バスルームを綺麗に掃除するとか、毎朝ベットメイキングするとか、当然といえば当然なのですが、他人と同居が初めてであることもあって、気を使いすぎてしんどかったというのはありました。

家を利用させてもらう立場なので、ルールは守るのが当然です。しかし、その家の人がどんなマイルールを持っているかは、行ってみないとわからないもの。その家のお父さんは、厳格なクリスチャンで、イースターの復活祭前は、断食&24時間前は(家の中でひびくほど大きな声で)祈祷し続けたので、当時は寝られず大変な思いもしました。

プライベートがあるようで無い

私が提供された部屋は、鍵付きのプライベートルームでした。パスポートもお金も置いてあるし、と思い、念のため毎日外出時は鍵を閉めて出かけていました。しかし、ある日、自分の部屋に帰ってみると、鍵はしまっていたものの、あきらかに部屋に人がはいった形跡と、お花の水が変えられていました(笑)今では笑い話ですが、当時はカギをしているのに何も言わずに入っているのは、なんだか怖くて…家主に言えませんでした。結局カギつきの部屋でも、家主がマスターキーを持っているので、あまり意味がないなと実感しました。

電気が暗い

以前、なぜアメリカの照明は暗いの?日本人在米者向けの電球の選び方という記事にも書きましたが、アメリカの一般家庭のライトは、非常にくらいです。留学生なので、勉強に励むのですが、手元をてらす小さなオレンジライトしかなかったのが、大変でした。節電のルールもあったので、夜はあまり電気をつけてはいけないだろうとすごく気をつかいました。

食事が合わない問題

私のホストファミリーの契約プランは、「朝と夜食事付き」でした。渡米前は、「アメリカに来たら、アメリカンフードしか食べられないだろう!」なんて思っていましたが、実際は、フィリピン人家系だったので、毎食アジアンフード。独特の香りのする匂いのなか、日本人は食べないコイなどの魚や、フィリピン系のライスが出され、ホストファミリールールに「食べ物を残さない」と書いてあったので、頑張って食べていたのを覚えています。朝食は、シリアルとお世辞にも美味しいと言えない不味いインスタントコーヒーでした。

食事が合わない問題は結構多く、学校の友人は、「缶詰のマメ」しか出してもらえないという子もいました。また、食事の量が多すぎて食べきれないなど、日本との違いがある家もたくさんあります。日本の家庭では、毎回調理することが多くできたての美味しい食事をとりますが、海外では必ずしも、みんなそうではないという勉強にもなりました。

治安が良くない場所だった

もっとも困ったことは治安でした。私のホームステイしていた家自体は、ゲーテットコミュニティ(24時間監視員がいる囲われたゲートの中に、家がたくさんある)の家。ゲート内には、広い公園やプール、ジムなどがあり、環境はとてもよかったのですが…地域的にはよく無いエリアにありました。ロサンゼルスでもっとも治安の悪いとされている街・コンプトンのすぐ近くです。ゲートの外では銃声やパトカーの音もひんぱんに聞こえていました。

当時、車を持っていなかったので、学校へはバスで通っていました。朝はコンプトンから来る人と一緒、夜はコンプトン行きのバスになります。ホームステイを斡旋したエージェントは、特にそのことは触れませんでしたが、当時は、インターンをしていたので、会社の人たちが「夜のバスには絶対乗ってはいけない」と教えてくれました。そして、毎回会社の方が車で送ってくれていました。ロサンゼルスのバスは、ほとんど時間通りに来ず、待ちぼうけすることも多く、今思えば、あのとき夜のバスに乗らなくて本当によかったと思います。

 

まとめ

いろいろあったとはいえ、文化の違いを感じるいろんな体験ができたので、よかったです!!初めから、理想的なホストファミリーに出会えるとは限りません。住まわせてもらう立場なので、肩身が狭い思いをしたり、ルールを守るらなければいけないのは当然のこと。

ホストファミリーを選ぶさいは、しっかりとバックグラウンドをチェックしてもらうこと、治安が良いエリアを選ぶことが大事です。どうしても相性がわるいホストファミリーの場合は、無理せずステイ先を変更することも検討してみてくださいね。

この記事を書いた人

エミリー

LA在住ママブロガー

アメリカ生活12年目。英語力ゼロで単身渡米し、留学・就労ビザ/出版社勤務・国際結婚・海外出産を経験。アメリカの生活・育児情報をリアルな視点で発信中(累計1000万PV)
インスタグラム(エミリーinアメリカ)では1.5万人のフォロワーさんとつながってます
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