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アメリカ永住権やビザ申請でのUSCIS(アメリカ移民局)手続きトラブル対処法

アメリカ永住権やビザ申請でのUSCIS(アメリカ移民局)手続きトラブル対処法

数年まえ、日本でアメリカの就労ビザを申請したとき、 保留(追加手続き)になり、すごくすごく辛い思いをしました。もうビザの件で、辛い思いをすることなんてないだろうと思っていたけど、ハプニング発生・・・。涙

まったくもってアメリカのイミグレ(USCIS)の事務処理レベルは、かなりスロー&適当。。。

おなじように悩んでいる方のために、アメリカ永住権やビザ申請でのUSCIS(アメリカ移民局)手続きトラブル対処法をシェアします。

目次

アメリカ永住権取得のトラブル発生

2年前、私は国際結婚でグリーンカードを取得しました。そのときは、2年間の期限付きグリーンカードが発行され、今回その条件が解除の申請をして、10年有効のグリーンカードを得る手続きをしていました。

しかし、正しく手続きしているにも関わらず、受領証(レシート)が来ないまま、手持ちのグリーンカードの有効期限が切れる、というトラブルがありました。実際は手続きしてあるから、違法になったわけではないのだけど、このままでは海外にも行けないし、就労や運転免許証の更新にも影響がでます。

万が一、急に日本に帰国しなければならない事情ができたら、どうしよう!と焦りました。。

長期化しているUSCIS(アメリカ移民局)のプロセスタイム

なぜこんなめちゃめちゃなことが起きるのか?というと、USCIS(アメリカ移民局)の事務処理時間が異常なまでに時間がかかっているからです。

現在アメリカの移民局の処理時間は、

Check Case Processing Timesのページにプロセスタイムが表示されています。

アメリカ市民の人の配偶者として申請する「I-130」(第一優先での永住権申請)は、

カリフォルニア申請の場合、

19ヶ月から25ヶ月かかる(2019.6現在)となっています。

私が取得した時は、取得まで5-6ヶ月だったので、何倍もの時間に!!

イミグレーション処理の長期化は、トランプ政権になってからかなり顕著です。ビザの件で、当ブログに体験談メールをたびたびいただきますが、安全対策のために、審査が厳しく長期化になってきているようです。さらに、史上最長となった、2018年年末から2019年にかけてのガバメントシャットダウンも、長期化に拍車をかけました。(わたしはまさにこれにやられた模様)

一昔前は「アメリカ人と結婚したら、すぐに取れた永住権」も、今では1年以上(いやもっと?!)かかる…このことをシッカリ知っておかないと、心理的に焦る要因になっていきます。

現在のビザステイタスやキャリアプラン、結婚の計画、お金などは余裕をもって申請したほうがいいです。

ビザの却下やペンディングの増加

一昔前は多かった、旅行ビザで入国したのち、アメリカ人と結婚→永住権申請も、2017年より却下の傾向が強くなっています。

2017年9月に(米)国務省は外務マニュアルを修正して、VWPでの渡航者による永住権申請を制限するよう努めています。出典

プロセスの長期化だけでなく、ビザのペンディングや却下も増加しています。

全体的な却下率は 7.9% でした。なお、2018年度の現時点では、却下率が既に11.3% あります。これを数字で表すと、2015年度は442,725件の却下が記録されており、2018年度は620,311件の却下数が記録されることが予測されています。(中略)非移民労働者の申請(I-129)の却下率は、2015年度の17.7% から2018年度の 22.6% に増加しました。なお、雇用ベースの米国国内での永住権 (グリーンカード)保持者のステイタス変更申請(I-485 )の却下率が 2015年度の5.5% から2018年度の 7.9% に増加しました。

出典:アメリカ合衆国、以前にも増してより多くの法的移民者の受け入れを拒否

ビザ申請期間の長期化によるトラブル

ビザや永住権の申請期間が長期化することで、

  • アメリカ国外に行けない(アメリカに入国できない)
  • 運転免許証の更新ができない
  • 就労許可の期限が切れてしまう
  • 転職したいのに、なかなかできない
  • 国際結婚したが、手続き完了前に別れてしまった

などなどの問題が併発します。

グリーンカード申請中に運転免許の期限が切れた

私のブログの読者さんからこんな情報をいただきましたので、シェアさせてください。

情報共有ですが、グリーンカードを申請中に、国際免許も、カルフォルニア免許も切れてしまい運転ができず、大変でした。
申請の弁護士事務所も、DMV事務所も、入国管理局の職員も誰も教えてくれなかった(知らないのかも?)免許があります。
ウーバードライバーから、情報をもらったのですが、AB60」というカルフォルニア限定の免許があります。ウエブサイトで申し込み、期限切れした免許を持参して、有効期間4年の免許証を発行してもらいました。私の周囲の方は誰も知りませんでした。私のように困っている方がいれば、助かる情報かと思います。

AB60の免許証とは、ステータスがなくても申請できるカリフォルニア州限定の運転免許証です。グリーンカード申請中に延長ができず、お困りの方はぜひ調べてみてください。

今どういう状況?ビザ申請の時間がかかりすぎて不安!

プロセスタイムが長期化すると、「今わたしの申請状況ってどうなってる?」と不安になります。弁護士や手続き代行業者等を通して手続きしていても、「USCISからの返事が来ないかぎりなにもできない」「もう少し待つように」と言われ、モヤモヤした時間がすぎていきます。

そんなときは、人に頼らないで、自分が一番シッカリすること。

遅い・遅すぎる・オカシイと思ったら、自分でUSCISに問い合わせをしましょう!!

ほかの人(弁護士や会社の人)がやってくれると思ったら大間違い。

※かくいう私も、産後すぐだったため、USCISの手続きなどに頭がまわる状況じゃなく…永住権の期限が切れるまで、問い合わせを放置してしまいました。でもこれは本当にアクションが遅すぎた・・・!!

ビザ関連は、人にお願いしていても、誰もやってくれないので、自分でやるっきゃなかったことを思い出した。

USCISのサイトで自分のビザの申請状況確認

まず大事なのは、今自分がどんな書類の手続き中なのかを調べてください。

  • I-130:親族による永住権申請
  • I-751:市民との結婚による永住権の2年の期限削除
  • I-140やI-485:就労による永住権申請

など、USCISにはI-で始まる書類で手続きしているはずです。

こういった書面を申請すると、受領書(レシート)が送られてきて、そこにレシートナンバー(Receipt Number)が表示されています。

CASE STATUS ONLINEページで、その番号を入力すると、自分の進捗状況を確認できます。

▶︎Case was received : 「受領しました」の意味

ここで、進捗をチェックします。この内容で、あなたのビザの進捗がわかるはずです。

たとえば、ここでアプセプトされているのに本当のビザが来ていないのは、郵送でトラブルが起きているのかもしれない。追加資料を要求されているのに、その連絡が届いていないのかもしれない。引っ越しして、郵便がきちんと届かなかったなどの可能性が考えられます。却下されているなら、次どうするかを考えられるし、とにかく、まずはこの進捗チェックが第一です。

受領書(レシート)が無い場合

私の場合は、申請費用は引き落としされており、申請は受領されて進んでいるはずなのに、受領証が来ていないというトラブルでした。そのため、問い合わせようにも「レシート番号」がわからない。

手段1と2の電話で、レシート番号を知ることができました。

USCISに直接コンタクトをとる方法

(手段1)USCISと直接電話で話す

INFO PASSに郵便番号を入力→オンラインでオフィス予約の受け付けができなかったので、表示されていたところへ電話します。

この電話は、本人か、サポートしている人、弁護士しかできないということになっています。つまり手続き代行業者はできないんです。

If you need help with document services (such as passport stamps and advance parole) or have an emergency, call the USCIS Contact Center at 1-800-375-5283. USCIS representatives are available Monday through Friday from 8 a.m. to 8 p.m. Eastern except on federal holidays.

ロサンゼルスに住んでいますが、全米統一番号なのか、発信地はニューヨークでした。

上記の電話番号にかけると、レシート番号がある人はガイダンスにそって入力していきます。オペレーターに接続するまで、20分待ちですといわれたが、実際は1時間以上待ちました。

ここのオペレーターに事情を話すと、今後どうすべきかアドバイスをくれます。

(手段2)USCISオフィスに直談判しに行く

USCISオフィスに直接出向くのが、もっとも確実で早いです。

しかし、ほとんどのオフィスでは、Walk-inを受け付けていません。USCISのオフィスには、セキュリティチェックがあり、予約票がないと入館することすらできないのです。

つまり、オフィス訪問の予約をとらなくてはなりません。

オスィス訪問の予約はオンラインで可能(INFO PASS)のようです。

が、しかし!!ほとんどのオフィスでは、オンライン受け付けていません。

(じゃあこのサイト意味あるのかよ?ってかんじですが・・・)

なので結局、全米で統一番号の電話ラインに、電話で問い合わせし、予約をとりました。

わたしのUSCISのオフィス訪問の電話予約までの経緯

自動回答で、レシート番号はあるか、あるなら番号入力などをして繋げる。

電話は50分ほど待って、やっと繋がる(ニューヨークの番号)

レシート番号がないので、

「I have never received I-797C yet. So I don’t know my recept number.」

名前、住所、ソーシャルセキュリティを伝えると、電話口でレシート番号を聞き出せた。

それを、https://egov.uscis.gov/casestatus

に入力すると、自分のケースが受領されているかどうかがわかる。

ケース番号は、最初3桁がアルファベット、次に10桁の数字がつらなるものでした。

(電話口でこういう重要な番号を聞く時は、W as in Waterなど、ひとつひとつ確認するといいですよ!)

受領証を再郵送するなどの手続きは、24-48時間以内に掛け直すといわれた。

素直に2日待つ

電話こない (あるある) もう誰も信じない

もう一回電話 50分待つ やっとつながる

ケース番号は表示されたけど、レシートの原紙が来ないので送ってほしい

「I have never received I-797C yet. So I don’t know my recept number. Please resend it」

情報を集めたりするからまってと数分待つ。システム上ではすでに郵送すみになっているけど、届いていないなら再郵送しますとのこと。レシート再送についてのサービスリクエスト番号も電話口で入手。だが、この番号で、再送を追跡できたりする訳ではなく、あくまでもUSCIS内の記録番号の模様。

※再送してくれると言ったが、そんなのは信じられないし、いつくるかもわからない

ので、

「I need to go back Japan soon, so I need some stamp or letter about the recept. I need to go to USCIS office.」

そうすると、郵便番号を聞かれ、そのオフィスから予約できる時間を電話がかかってくるとのこと。その折り返しは48-72時間以内にかかってくる。

※ほんとかよ、信じれない、と思ったが、ここまでで待つ

1時間後くらいに、ZIPコードで担当のオフィスから電話がはいる。事情を話すと、オフィスアポイントメントの予約をとりますとのこと。

(心の声)やっとだよ!!!!!!!!

平日の希望時間をつたえて、予約を作成してもらう

USCISのオフィス訪問予約が完了!!予約すると、オフィス訪問の際に、入り口でスキャンするための予約票(バーコード付)がEメールで届くので、これを当日持参する。

(手段3)myUSCISから連絡する

myUSCISアカウントというのがあり、これは申請者の進捗などが確認できるポータルサイトです。このアカウントをつくり、問い合わせから連絡しました

すると、ニューヨーク番号から電話があり、(手段2)の電話がかかってきます。がしかし、一回の電話でタイミングよく出れないと、自分で電話するようにメールが入ります。(1時間くらい待つ)折り返しても繋がらない番号です。

(手段4)オンラインフォームで問い合わせ

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には、「レシート番号」がわかっていれば、問い合わせできることがあります。

本来、送られてくるはずの通知書や、書類、グリーンカード本体が届かないなどの問い合わせは、上記のオンラインフォームからもできます。

(手段5)メールする ※返信が激遅

実は、おかしいなとおもってすぐ、生まれたての子供をかかえて、電話する余裕がなかったため、USCISにメールをしておきました。が、このメールは、15日以内に返信するとのことだったけれど、返信までは結局1ヶ月以上。しかも、レシート再発送の手続きなどは結局してくれず、結局電話をするしかなく、あんまり意味のないかんじでした。問い合わせに時間がかかってもいい人は送ってみてもいいかも。

メールアドレスは、lockboxsupport(アットマーク)uscis.dhs.gov

↑手続き書面の送り先が、Chicago、Dallas/Lewisville、Phoenixのみ対象。

USCIS(アメリカ移民局)手続きトラブル対処法・まとめ

USCIS(アメリカ移民局)手続きトラブル対処法をまとめると、

まず、自分が何の書面で手続きしているのかを調べて、自ら行動すること!!

気になる点があるなら、USCISに本人が問い合わせすることで、状況が変わることがほとんどなので、待っているだけでなく、勇気をもって動いてみてください。

USICS(移民局)の手続きは、ほんとうに煩雑でストレスフルです。「電話かけなおす」と言って、かかってこないこともあるある。途中で、「もう誰も信じない・・・」っていう気になります。なので、思いつく手段はすべて行うのがいいですよ。わたしはこの5つの手段ぜんぶやって、1つか2つが繋がった感じです。Just in case のJust in case でやらないと、延々おわりません。

USCISとの戦いはまだまだ続きそう・・・がんばります涙

この記事を書いた人

エミリー

LA在住ママブロガー

アメリカ生活12年目。英語力ゼロで単身渡米し、留学・就労ビザ/出版社勤務・国際結婚・海外出産を経験。アメリカの生活・育児情報をリアルな視点で発信中(累計1000万PV)
インスタグラム(エミリーinアメリカ)では1.5万人のフォロワーさんとつながってます
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