アメリカでは11月に、感謝祭(サンクスギビング デー:Thanksgiving Day)があります。アメリカではどのように過ごすのか、楽しみ方などを詳しく紹介します。
アメリカの感謝祭(サンクスギビング:Thanksgiving)
感謝祭(サンクスギビングデー:Thanksgiving Day)は、毎年11月の第4木曜日に設定されている、アメリカの休日です。祝祭日(ナショナルホリデイ National Holiday)なので、全米の各企業で、ビジネスや会社がお休みとなります。
2023年の感謝祭:2023年11月23日(木)
2024年の感謝祭:2023年11月28日(木)
続く翌日は、「ブラックフライデー」とよばれる、アメリカ最大のセールシーズンが続きます。アメリカ人にとっては、クリスマスやニューイヤーと同じくらい、とても楽しみにしている行事・休日です。
アメリカの感謝祭(サンクスギビング:Thanksgiving)の過ごし方
アメリカの感謝祭は、家族や友人と集まり、食事を共にするのが定番の過ごし方です。
一日の始まりは、パンケーキ、ワッフル、フレンチトースト、卵料理など。それからメインのディナーでは、ターキーやマッシュポテトなどの伝統的料理を食べて過ごします。会話を楽しんだり、一緒に映画やゲームで楽しみます。
とにかくたくさん食べるので、「一年で一番摂取カロリーが多い日」とも言われています
アメリカの感謝祭の起源は?
アメリカの感謝祭の起源は、開拓者と先住民が共に秋の収穫を祝ったことにあります。
アメリカ感謝祭の歴史
1620年にイギリスから開拓者たちが、大西洋を越えて新天地アメリカに向かいました。彼らがたどり着いた地域には、多くのネイティブ・アメリカンの部族が住んでおり、最初の感謝祭の地域とされる場所では、12000年以上も前からワンパノアグ族が居住を構えていました。彼らは、何千世代にもわたって漁業、狩猟、収穫を行なってきた先住民です。
イギリスからの開拓者たち(プリマスの入植者、ピルグリム)は、アメリカに移住しましたが、当初は大変厳しいものだったと言われています。彼らは、荒野で暮らす術を知らず、狩猟の腕もなかったためです。
その後、開拓者たちと先住民との交流がはじまり、1621年に、共に秋の収穫の祝宴がおこなれるようになったと伝えられています。そしてこの祝宴が、現在のアメリカでの「感謝祭(サンクスギビング)」のモデルとなったと言われています。
アメリカの感謝祭の定番料理、メニュー、食べ物
アメリカの感謝祭での定番料理・メニューをご紹介します。
七面鳥の丸焼き(Roast Turkey/ローストターキー )
ローストターキーは、感謝祭の定番料理です。通常、七面鳥を丸ごとオーブンで焼いて作ります。七面鳥は通常、塩、胡椒、ハーブなどのスパイスで味付けされ、バターやオイルで焼き上げることもあります。
スタッフィング(Stuffing)
スタッフィングは、ターキーの中に詰めてある詰め物です。パン粉、セロリ、玉ねぎ、ハーブ、バター、ブイヨンなどを混ぜ合わせ、香ばしく仕上げたものを七面鳥の空洞に詰めてからローストします。ターキーのサイドディッシュです。
マッシュポテト(Mashed Potatoes)
マッシュポテトは、茹でたジャガイモを、お湯を切ってからバター、牛乳、塩、胡椒を加えてマッシュしたものです。アメリカには水や牛乳などと混ぜるだけでできる「マッシュポテトパウダー」もあります。
日本のマッシュポテトやポテトサラダとは少し違って、アメリカのものはより水っぽくさらさらして、味も薄めです。グレービーソースなどをかけて一緒に食べます。
グレイビーソース(Gravy Sauce)
小麦粉、バター、ブイヨンでルーを作り、調味料とハーブを混ぜて作る感謝祭の伝統的ソースです。メインのターキーにかけて食べます。少し癖がありますが、慣れると美味しいです。
クランベリーソース(Cranberry Sauce)
クランベリーソースは、感謝祭の伝統的ソース。クランベリー、砂糖、水を鍋に入れ、クランベリーがはじけるまで加熱し、風味付けに少量のオレンジジュースと皮を混ぜ合わせます。こちらもメインのターキーにかけて食べます。
アップルサイダー(Apple Cider)
リンゴを搾り、シナモン、ナツメグ、クローブなどのスパイスを加えて作られるドリンク。ホットで提供されることが多く、スナックやデザートと一緒に楽しむことができます。
スイートポテトキャセロール(Sweet Potato Casserole)
スイートポテトキャセロールは、サツマイモ、砂糖、バター、卵、そしてナツメグ、シナモン、オールスパイスなどのスパイスで作るのが一般的な料理です。マシュマロや、バター、ブラウンシュガー、刻んだナッツをトッピングするのが一般的です。
グリーンビーンキャセロール(Green Bean Casserole)
グリーンビーンキャセロールは、インゲン豆、マッシュルームクリームスープ、フライドオニオンのカリカリトッピングで作られる感謝祭の定番サイドディッシュです。
コーンブレッド(Cornbread)
コーンブレッドは、コーンミールを使ったパンの一種で、甘いものと香ばしいものがあります。スキレットや鋳鉄製のフライパンで焼くのが一般的で、温かいうちにバターを塗って食べると最高です。
パンプキンパイ(Pumpkin Pie)
パンプキンパイは、パイ生地にカボチャのピューレ、スパイス、卵、牛乳を混ぜたものを詰めた感謝祭の定番デザートです。通常、ホイップクリームがトッピングされます。アメリカでは「ホイップクリーム缶」があり、押すだけで泡立ったクリームが出てきます。
感謝祭の間は株価・市場はどうなる?
感謝祭当日は、祝日なので市場はお休みです。
しかし、前後の感謝祭ホリデーシーズンでは、株価が大きく変動することがあります。一般的に、連休中は取引が減少するため、株価は変動しやすい傾向にありますが、感謝祭の前後に株価が上昇する例もあります。
翌日はブラックフライデー
アメリカの感謝祭(サンクスギビング:Thanksgiving)の次の日は、ブラックフライデーと呼ばれる、アメリカ最大のセールの日がやってきます!
早いとサンクスギビングの夜からすでにセールを開始するお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
アメリカの感謝祭(サンクスギビング:Thanksgiving)まとめ
アメリカの感謝祭(サンクスギビング:Thanksgiving)では、家族や友人と集まって伝統的な料理や会話を楽しむ祝日です。