アメリカ人の彼と国際結婚しました。育った環境/男女の違いをこえて、お互いを理解できるようになった、キッカケとなったおすすめの本をご紹介したいと思います。
現在は結婚5年目で、子供も生まれました。インスタでも「国際結婚で、旦那さんとどのようにうまく関係を築いているか・秘訣はある?」等と相談を受けるようになりました。
国際恋愛カップルは山あり谷あり
無事、結婚に至った私たちですが、彼氏&彼女の関係のときは、「お互いを理解すること」が大変な時期がありました。
彼は、アメリカで育ち、私は、日本で育ちました。
それだけでも、大きな「違い」があるのに、そもそも「男」と「女」としても、考え方に大きな違いがあることに、気づいていませんでした。
付き合ってすぐの仲良が良いうちは問題ないのですが、ふたりの絆が試されるのは、どちらかにトラブルがおきるようなときです。
付き合って1年が過ぎ、結婚をみすえた付き合いをしていた私たち。
その時、私に「人生でもっとも崖っぷちの状態」になる事件が発生しました。
恐怖と不安でパニックになり、辛くてどうしようもない。
彼に理解してほしいと思ったし、きっと彼なら助けになってくれる、と期待しました。
でも、私の状況はうまく伝わらず、彼の行動は私の期待したものではありませんでした。
私はひどく裏切られたように感じ、キツく彼にあたりました。
追い込まれていたからこそ、言い方もきつかったと思います。
彼はやさしさと思って発言した内容が、(私にとっては)期待の内容じゃなかったので、苛立たれてしまいます。そして「じゃあどうしたらいんだ」と途方にくれます。
…
このようなことって、大なり小なり、カップルにはよくある話でしょう。
当時は、私が思っていた「こんな状態なんだから、こうしてくれて当然でしょ!(こうしてほしい)」という内容は、彼には全然伝わっていませんでした。
かといって、言葉で言ってしまうと、”命令”になってしまい、男性は反発するか、やる気を無くしてしまいます。
…ふんだりけったり。
ときに男女の喧嘩がおきると、女性は、”女友達”に相談します。
女性は共感の生き物なので「そんなのひどい奴ー!サイテー!」となぐさめあいます。そして女性は、自分の考えが正しいと感じ、「男が悪い」という気持ちに拍車をかけます。
女性は、相手が改心する宣言を言ってくれることを期待し、「そんなんじゃぁ…もういい!別れる!」と最後のカードを出すふりをして言ってしまう。
そして最悪の展開へ。
…ていうのが、女心じゃないですか。
それで、別れる結末をえらべる彼氏&彼女の関係ならいいのですが、結婚となるとそうはいきませんよね。
私の知り合いは、10年以上結婚し子供もいたのに、奥さんから突然「もう無理」と離婚をい渡されました。私の友人や周りは、幸せな結婚している人が多いのですが、3組に1組が離婚するようになった今、「幸せな男女の関係が続けられる人」と「そうでない人」の違いってなんだろう、気になりました。
そんな風に、お互いのモヤモヤした溝に悩んでいた頃、彼がアメリカでこんな本を見つけてきました。
MEN ARE FROM MARS, WOMAN ARE FROM VENUS
<男性は火星から、女性は金星からやってきた>
アメリカでもベストセラーになったジョン・グレイ博士の本で、日本アマゾンでも恋愛部門で1位になってます。
私は、日本にいたので、その本の日本語バージョンを購入しました。
日本語版 「ベストパートナーになるために(三笠書房)」
※電子書籍ならすぐ読めます
※日本語版は、英訳に忠実なのか、やや硬めの表現です。類書の、サレンダード・ワイフのほうが読みやすいですが、完全女性向けです。ベスト・パートナーになるためには男女読めます。
少し言い回しが古いので、「ベストパートナーになるためにの続編」のほうが新しいです。こちらもおすすめです
ベスト・パートナーになるためにに書いてあることは、
なぜ「女の当たり前」が男にはつうじないのか
お互いが異星人である(男は火星人で女は金星人)ということを、心得ておかないと、男と女はうまくやっていけない。男女がそれぞれお互いの違いを心得て、尊重しあえるようになれば、二人の間のトラブルはたちまち減っていくはずである
出典:ベスト・パートナーになるために
そう、男は火星人・女は金星人のように、違う惑星の人類っていうくらいの、違いがあるんだよ、ということなんです。
愛情があるからこそ、お互いをもっと理解したいという気持ちがあったので、
彼はアメリカで、私は日本で、お互いに読みました。
私が最初にこの本を読んだ時は、崖っぷち状態なので、たくさんの感情がうずまいて理解するのに時間がかかりました。
もっとも勉強になったのは…
本当に理解しあいたければ、「男のプライドを傷つけてはならない」ということです。
男性は、ヒーロー願望があり、彼女の幸福は、自分の幸福と感じるのが本来の姿。
だけど、頭が切れる女性側が、よかれと思って、勝手にアドバイスや批判のナイフを差し込んでいる。
そうすると、男性は萎縮して、自信がなくなり、いい方向にいかなくなるんです。
たとえば、「どうしてXXなの?!」というような言葉。
「どうしてXXは、色々連れていってくれるのに、あなたはどこにも連れてくれないの?」
かまってほしくて、愛されたくて、責めるような言い方をしてしまうことは女性はあります。
「こうするほうが絶対に良いじゃん。なんでそうしないの?」
先が見えるほどズバっと言いたくなっちゃいます。
だけど、この本を読んで、男女の考え方の違いに気づいてからは、同じことを言うにも、言い方に気をつけなきゃ逆効果の結果を呼んでしまう、と超反省しました。
男女の違いについて書かれていますが、この本は、女が我慢せよという話ではありません。
男女の考え方の違いを理解たうえで、尊重する方法を知ると、とくに男性は女性の希望する行動を、言わなくても自らやってくれるようになります。
結婚がうまくいっている友人を見ると、この本の通りでした。結婚や男女関係をうまく保てている人は、無意識にやっていることだったんです。
かくいう、私の旦那さんとなった彼は、今となっては「Happy Wife, Happy Life」(奥さんの幸せが、人生の幸せ)といって、いつも家事を手伝ってくれたり、喜ばせるようなことをたくさんしてくれます。
この本を読んでおけば、「尽くして、尽くして、こんなにあなたにやってあげたんだから、あなたも私のこと大事にしてくれるでしょ!と期待してしまい、期待通りの反応を旦那がしてくれないから、三行半をくだす」というあるある離婚は、きっと起きないだろうと思います。
ただ…たまに忘れてしまうので、ときどき読み返すようにしています。笑
国際カップルにおすすめの本「ベスト・パートナーになるために」まとめ
カップルでも、夫婦でも、ふたりの関係に悩んだらぜひ読んでみてください。著者のジョン・グレイ心理学者は、アメリカ人なので、内容・事例などがアメリカっぽいのが含まれています。国際カップルは、英語版があるので、二人で読めるのがうれしいポイントです。
英語版:MEN ARE FROM MARS, WOMAN ARE FROM VENUS
日本語版:「ベストパートナーになるために(三笠書房)」