私の夫はアメリカ人で、もともと優しい人ですが、出産後は、私をいたわり、家事も率先しておこなってくれています。育児にも積極的な「イクメン」です。
妊娠前までは、家事全般は私がやっていましたし、妊娠発覚直後は、「つわりとワガママどうちがうんだよ」なんて、理解のない発言をしていた彼ですが・・・
今や、食事を作る・ゴミ出し・洗濯・掃除・買い出し・病院に毎回一緒に行く・私の髪の毛を乾かす・高級ホテルのバケーションを予約してスパまで連れて行ってくれるなどなど、本当にいろいろやってくれるようになりました。
出産後は、おむつも、お風呂も、寝かしつけも、なんでも自分からやってくれます!
二人でマタニティクラスを受講し、車のなかでは育児のオーディオを聞いて、一生懸命育児の勉強をしています。日々大きくなる、お腹や胎動に、感動して涙するほど(←ホントおおげさすぎる、アメリカ人。笑)
出産には当然たちあうべく、仕事の調整・育児休暇の取得もしてくれました。
付き合った当初は「子供は苦手だ」と言っていたのに、この変わり様がおもしろい…!
ともかく、夫が「イクメン」だと本当に楽です!!仕事やブログを両立できるのも、旦那がイクメンであるおかげ。
最初からイクメンだと言うこと無しですが、そうではない人を、イクメンにするには、
妊娠中から赤ちゃんに対しての接し方が、すごく大事だと思います。
出産前からはじめておきたい、旦那をイクメンに育てる方法をご紹介します。
日米パパの違い「アメリカでは夫も家事・育児をするのは当然」
日本の友達からは、家事や育児に協力的でない旦那さんの愚痴をきくことが多かったのですが、そういう意味では、アメリカ人(外国人)の旦那さんの育児へのスタンスは、かなり違うようにみえます。
よくある日本人のパパと、アメリカ人のパパの考え方を比べてみます。
日本人パパ | アメリカ人パパ |
・仕事優先で、帰宅が遅い ・ワンオペ育児になりがち ・仕事を頑張ることが、家庭を守ること ・女性が家庭を守るもの(専業主婦が多い) ・離婚したら【単独親権】どちらかは子供にほとんど会わないケースが多い | ・仕事とプライベートを分けやすいので、家事参加がしやすい ・男性も育児や家事を手伝うべきだという考え ・女性も男性も平等(その分、専業主婦率が低く、働かなければならない) ・離婚したら【共同親権】面会時間や、預かる日が決まっている |
アメリカでは、国全体での産休手当制度などがありません。(詳しくはかなり遅れているアメリカの「産休・出産手当」の法律や制度)
そのため、働かない=収入が無くなります。LAでは家族向け住宅の家賃は約30万円以上するのが普通なので、専業主婦になりたくても、”できない”ケースもあります。
アメリカでは、共働きが前提になっているからこそ、男性でも「育児や家事は、当然シェアするもの」という考えを持っているということです。
旦那をイクメンに育てる方法
理不尽なことが起きがちな、海外妊娠・育児は、夫婦でたちむかうべき問題です。
協力しないとどうにもならないことが多々ありました。
非イクメンの多い日本は、”旦那に頼らずでも、頑張ればママ一人でもできてしまう(やるしかない)”というのも、非イクメンを産み出す理由のひとつではないかと思います。
お腹が大きくならない男性に、いきなり父性や責任感を感じさせるのは難しい。
旦那に「育児や家事に介入」してもらい、うまく「頼る」ことがなければ、旦那さんはイクメンになるチャンスがありません。
パパ向けの本で、育児や家事に介入してもらうきっかけ作り
女性は妊娠すると、ホルモンバランスが変わってイライラしたり、感傷的になったりします。昔とは違う人格に、自分でもびっくりするほどです(笑)
こんなことが続くんですから、男性もどう対処していいかわからないはず。
まず、旦那さんには、
女性が妊娠するとどんな変化があるのか・大変なのか
を、理解してもうらうことが大事です。
ただし、女性側が「こんなに大変なんだから〜」とおんきせがましく言うのは、逆効果。
そんなときこそ、第三者の情報を介して知ってもらうのがもっとも効果的。
私の旦那さんが変わったきっかけとなったのは、こちらの本(洋書)です。
▼妊娠がわかったら読んでもらいたい本
この本は、妊娠してすぐプレグナンシージャーナルの下見に本屋さんに行った時のこと。彼がみずから見つけて読みはじめました。
この本は、アメリカのアマゾンFatherfood(父性)部門のベストセラー1位。アメリカ人の父親の著者が、パパの気持ちをもとに書かれている育児本です。
男性目線での、妊娠した女性の変化(妊婦〜出産)や、やるべきこと(どう手伝うか)などが、かなり具体的に書かれています。アメリカの妊婦健診で必要な検査や、なぜそれが必要なのか、出産準備するもの、出産後の生活(とくに金銭面)にむけて準備しておくといいことなど。
アメリカでは、この文字だらけの300ページほどの本を、一生懸命よむお父さんがたくさんいるということに、びっくりしませんか?
旦那いわく「すごく共感がもてて、スッと内容が入ってくる本」だそうです。普段あまり本を読まない彼が、ひたすら読んでいるので、驚きです。
▼パパ1年生向けの本(続編)もあります
こういった、アメリカの本に比べると、日本語のパパ本は非常にバリエーションが少なめ。たとえば、「新しいパパの教科書」というのがありますが、イラストが多く雑誌のようにサクッと読めるようなタイプです。
とにかく何か1冊は読んでもらうべきです!!
産婦人科検診と両親学級には一緒に行く
アメリカでは、産婦人科検診も、両親学級にも、夫婦で参加するのは”ふつう”です。
幸いなことに、出張の多い旦那ですが、産婦人科検診も両親学級もすべて一緒に行くことができました。
産婦人科検診では、妊娠初期のウルトラサウンドをみて、感動して大号泣。それから、毎日お腹に話しかけていました。
両親学級も、私たちはイチバン多くノートをとったり、質問したりして、なるべく出産前に不安がないように勉強しました。
こういった時間を一緒に過ごし、勉強していくことで、少しずつ父親としての実感が積み重なっていくんだと思います。
父親にも生まれてすぐに、カンガルーケア
私の出産した病院では、生まれた赤ちゃんを胸の上にのせて、親子の絆をふかめる時間(カンガルーケア)があります。
通常は、母親のみですが、私たちはそれがいかに大切かを両親学級で学んでいたので、父親のカンガールケアをしたいことも「バースプラン」に入れていました。
夫も上半身裸になって、その上に生まれたての子供をのせて、スキンtoスキンで抱っこ。「パパだよ」と、いつもお腹に向かって読んでいた本を朗読しました。まだ目も見えない子供が、お父さん声に反応しているようみ見えました。
カンガルーケアのおかげで、うちの子は新生児のときかからパパ大好きです
イクメン旦那にするかどうかは、女性次第
ちょっと極端な言い方になりますが「イクメン旦那になるかどうか、女性次第」なんじゃないかなと、私は思っていて、気をつけるようにしています。
日本では、「旦那がいても邪魔」とか「結婚してよかったって言っている人を見たことがない」とか「結婚にメリットがない」とか、結婚に対してネガティブな発言が多いような気がします。
でも、それってなんかおかしい。
お互い、愛があって結婚したのであれば、絶対に愛情があるはずなんです。人を好きになった結果、愛する嫁が、自分の遺伝子をもつ子供をお腹に宿しているなんて、愛おしく無いわけないんです。
生活パターンが想像しやすい日本に暮らしていると、この先自分に起きそうなことを、想像がついてしまう。そういった、カンが良い人、しっかりしている女性ほど、愛の消し方が、非常にうまい・・・。
「こっちは妊娠してるんだから、こうこうコウして」っと、高圧的に指示・命令して、相手をコントロールしてしまいがちです。
でも、女性の考え方と、男性の考え方は違います。本来男性は、女性を幸せにしたいという気持ちがメインで生きているのに、女性が高圧的なコントロールを与えると、その気持ち(やる気)を潰して踏みにじってしまうんです。
つまり、旦那さんには、上手に頼って、自発的に行動させることが大事!!!
(その具体的な方法は、アメリカのベスセラー本を紹介している、ベストパートナーになるためにの記事を読んでくださいね。日本語版もあります)
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アメリカでは2組に1組が離婚するといわれていて、私のまわりにも「子育てが原因で離婚」というカップルもいます。妊娠・出産・育児という変化する過程で、男女の考え方の違いを理解していないと、すれちがったり、相手を傷つけることもあります。
私もこの考え方を知ってからは、ずいぶん寛容に愛情をもって彼をみれるようになったし、彼も私に対して年々優しくなっています。100%完璧にできなくても、忘れないようにしたいと思っています。
まとめ
旦那さんをイクメンにする方法は、
・正しく旦那を介入させること
パパ向けの本を読んでもらったり、両親でマタニティクラスをとるなどして、第三者の情報を介して妊娠、出産について学んでもらうこと
・正しく頼ること
女性の言い方次第で、やる気を引き出すことができます。うまく頼ることが大事です!
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アメリカ出産前には、夫婦で病院見学にも行きました!