アメリカの産婦人科で、24〜28週目ごろの妊婦は、妊娠糖尿病のテスト(グルコース耐性テスト)を受けます。
妊娠糖尿病とは?
グルコース耐性テストとは、妊娠糖尿病を早期に発見するテストのことです。
妊娠糖尿病は、英語でGestational diabetesといい、妊娠中にはじめて発見、または発症した糖代謝異常のことをさします。
ブドウ糖は赤ちゃんの成長に必要なエネルギー源。妊娠がすすむにつれて、より多くのブドウ糖を赤ちゃんに供給するために、胎盤からインスリンのはたらきを抑えるホルモンが分泌されます。その結果、母体の血糖値が上昇しやすくなることがあります。
妊娠糖尿病になると、早産や妊娠高血圧症候群、羊水過多症、赤ちゃんの巨大児(難産)、胎児の低血糖症などを引き起こしやすくなります。
日本では入院治療がありますが、アメリカでは妊娠糖尿病の可能性があると診断されると、栄養士のところへ行き、生活習慣の改善の指導を受けることになるようです。
▲スクリーニング検査の前にサインする、妊娠糖尿病検査についての書面
この案内用紙によると、アメリカでは約4%の確率で発症するとのことですが、日本では約10〜12%の妊婦が発症するといわれています。インスリン分泌が悪く、インスリン抵抗性が強い日本人(アジア人)のほうが、白人よりも発症率が高い。
アジア系はとくに注意で、ヒスパニック系、アフリカ系アメリカ人、アメリカ系インド人、パシフィックアイランダー系も、検査対象になることがあります。
アメリカでは、通常28週ごろに、可能性があるかの振り分けテストとしてのスクリーニング検査が行われます。家族に糖尿病の傾向がある場合は、もっと早くに検査が行われることもあります。
アメリカで妊娠糖尿病の検査のながれ
私は、6回目の産婦人科検診のときに、グルコース耐性テストを受けました。
当日の食事内容
前回の案内のときに、妊娠糖尿病の検査の日は「朝食は砂糖なし・炭水化物なしの食事で来てください」といわれました。以前、妊娠中に食事の間があいてしまい、ふらふらになってしまった為、完全に朝食をぬいてしまうのはちょっと怖い。先生が卵はオッケーと言っていたので、朝9時の診察予約で、直前にゆでたまご1個だけ食べました。
インターネットでは、前日の食事も気をつけたほうがいいなんて書かれていたのですが、知らずにパーティでたくさん食べてしまい、ケーキも食べていました…。
直前2回に、尿糖が出た
私はアメリカでも日本式の母子手帳を書いてもらっているのですが、ふと見ると、直前2回に「尿糖が出た(プラス1)」のマークが付いていました。妊娠中は尿糖が出やすいとはいえ、今回の妊娠糖尿病検査にひっかかるのではないかと不安でした。すでに体重も10kg増加しているので、可能性としてはありえるんじゃないか、とびびっていました。
のちのち先生に聞くと、直前の食事の影響が大きいからあまり気にしなくていいよ、とのこと。でも気になる。
ブドウ糖負荷試験(50gGCT)
妊娠糖尿病検査のテスト内容は以下でした。
・グルコースドリンク(50g)を飲む
・1時間後に血液を採取
数日以内に血液検査が届き、結果が悪い場合は連絡がくることになりました。
もし、1時間テストの結果がFaildになった場合、さらに厳密な3時間コースのテストにすすむことになります。
まずい?グルコースドリンクの味
グルコースドリンクは、甘すぎてかなりキツイとは聞いていました。
ナースいわく、「私が妊娠して飲んだときは、甘すぎて最悪だった。それ以来、ファンタがトラウマで飲めなくなったわよ」なんて言われ、手渡されたボトルを開けるのが怖くなりました。ナースびびらせすぎ!笑
しかし、飲んでみると・・・
ちょっと濃いめのポカリ味で、美味しかった笑
炭酸水ではなく、まんまポカリスエットと同じ味。一気飲みしないとキツイわよっと、ナースに言われたけど、むしろ美味しいと味わいながら飲めていた、自分の舌が怖い!!笑
そんなに甘く感じてないから、私はアメリカの砂糖漬け文化にはまっちゃっったんじゃないかと、不安になりました。そして日々の暴飲暴食を反省…。チーン
検査結果
かなりドキドキだった結果は「問題なし」とのことで、大丈夫でした!!
私はまず糖分摂取後の1時間のテストを受けましたが、グルコーステストの数値が、140以下なら正常値。
それ以上の値だと、つぎは3時間のテストを受けることになります。
私の場合は、「88」だったので、正常範囲内で問題なし・パーフェクトとのこと。
妊娠糖尿病の可能性は低いことが、わかってよかったけれど、引き続き栄養と体重の管理はしていかなきゃいけないですね。
妊娠糖尿病予防に役立つ本
妊娠糖尿病予防には、食事を気をつけることが大切ですよね。妊娠してから、食欲がとまらず&濃い味つけも好きになって、炭水化物(とくにパン)への愛が止まらない…。
このままじゃ、おデブまっしぐら!!
赤ちゃんのために、食べないという選択肢はできないので、なるべくヘルシーな和食にすべく、「安産ごはん」や「妊娠中の食事」という本のレシピを参考にしました。
朝・昼は炭水化物を食べることはOKにして、夜はサラダとチキンなどのタンパク質メインで、調整するように。
電子書籍をつかうと、アメリカでも安く本が読めるので活用しています。
まとめ
アメリカでは、約4%の確率で発生するといわれていますが、日本人の場合は妊娠糖尿病にかかりやすく、10人に1人の妊婦さんがなるともいわれています。
妊娠糖尿病にならないように、日頃から食事内容を気をつけたいです。