アメリカで腹直筋離開をレーザーで治療した話：産後トラブル・産後太り

産後の体型の戻り・産後トラブルに悩むママたちが直面する「腹直筋離開」というのをご存知でしょうか？

産後数年・腰痛に異変を感ていたものの、原因がわからないまま悩んでいた1人でした。

やっと自分の症状の名前がわかり、幸いにもアメリカでレーザー治療を受けて治すことができました。

このブログではアメリカ出産に関する記事を多く残しているので、アメリカでの腹直筋離開治療のプロセスや、実際に受けたレーザー治療ついて記録に残しておきたいと思います。

腹直筋離開って？出産経験者すべてに起こり得る症状

腹直筋離開（ふくちょくきんりかい）とは、妊娠などの影響で、腹直筋（腹部の中央にある筋肉）が左右に分離してしまう状態を指します。この状態のままだと、体幹の筋力低下や腰痛を引き起こし、姿勢の崩れや日常動作に支障をきたす可能性があります。

などがあります。

私はなんどかぎっくり腰になって、動けない数日を繰り返し、いったい何をどうすれば良いのか、わかりませんでした。

いろいろ調べた挙句、Youtubeや整体のサイトでそういった確認方法が出ていたので、セルフチェックしてみました。
産後4年目になって、自分は「腹直筋離開だわ・・・」だと認識したのです・・・（遅）

腹直筋離開を治療できる場所さがし

日本では整体で治療を受けられるようですが、アメリカではどこに行けば良いのかわかりませんでした。

アメリカで治療を始める際は、

まず、「ホームドクター」にかかり、そこから紹介状をもらい、専門医へかかる流れが一般的です。

そのためホームドクターにかかり、

インスタのフォロワーさんで実際に勤務している方から、腹直筋離開の治療にはフィジカルセラピー（physical therapy）に行くと良いというアドバイスをいただき、これがヒントになりました。

PCPのドクターは、出産経験のない女性で、「ぱっと見の判断では、腹直筋離開かどうかなんて、正直わからないわ」と言われてしました。でも私はどうしても気になるから調べたいと言うと、「わかりました。あなたがそんなに気になるなら、紹介状を書くので、そこで正式なエバリュエーション（診断）を受けて、治療をしてください」と言われました。

あとで分かったことですが、妊娠してお腹が大きくなると、ほとんどの方が、一旦この腹直筋離開の状態になります。基本的には、自然に治るものだとされているのですが、私のように数年たっても治ってない人もいます。（というか、実はかなり多いらしい）しかし、ドクターによっては認識の差があるので、よほどの自覚症状が出ない限り、見過ごされる可能性のある症状だと思います。

婦人科向けのフィジカルセラピーが見つからない

フィジカルセラピー（physical therapy）とは、日本語でいうと、理学療法にあたります。

リファーラル（招待状）をもらったはいいものの、「腹直筋離開」についての理解があり（ダジャレじゃないぞ笑）、治療を行なっているフェィジカルセラピーがほとんど無い問題に直面しました。

医療行為にあたるので、保険は利用できました。

しかしアメリカのややこしい保険事情により、ホームドクター（PCP）がリファーラルを書いてくれた病院はアウトオブネットワーク。自分の持っている保険では、保険適応外だとわかりました。そのため、結局自力で探すことになりました。

調べてみると、多くのフィジカルセラピー（physical therapy）は、交通事故やスポーツでのケガの治療やリハビリを専門としている場所ばかり。そのため、「産後の腹直筋離開を治療したい」と伝えても、受付ではそんな治療聞いたこともないし、対応できるドクターが居ないということで、何度も断られました。

夫が、保険が適応されるフィジカルセラピーのリストに片っ端から電話をかけてくれて、やっと腹直筋離開について対応してくれる女性ドクターを見つけてくれました。

初めての受診

私が通った病院は、こちらの病院のDR.ジュリアです。ロサンゼルスの方で気になる方がいたら確認してみてください。

こちらの女性ドクターは出産経験者なので、腹直筋離開について、自分の経験からもよく知っている方でした。

「腹直筋離開は、出産する女性はほぼ100％にかかるのに、ほとんど知られていない。何年もたってから、判る人が多い。歳をとってから、腰痛で歩けなくなったりする人は、調べてみると腹直筋が離開していることが原因っていうこともよくある。あなたは、若くでわかってラッキーね！」

と言われました。（ポジティブやな！笑）

私の腹直筋離開の診断結果は、

といわれ、「ちょっと下げるね！」と言われて、グイグイマッサージされたら痛いのなんの。

でもマッサージを受けると呼吸が楽になり、腰痛も改善されたように感じました。

腹直筋離開の治療

腹直筋離開を治すためにやったことは以下です。

毎日のトレーニングの指導

お腹に力が入るように、トレーニング。普通のプランク（腹筋）では、逆に開いてしまう可能性がるため、腹筋運動をするのは禁止されました。コアトレーニングなので、地味だけどきつい運動でした。

これらはYoutubeとかでも検索したら出てくるのでチェックしてみてください！

フォロワーさんではこういった地道なセルフトレーニングで数年かけてなおした方もらっしゃいました

レーザー治療

ラッキーなことに、Drジュリアは、レーザーマシンを持っていました。

ご自身が３回出産して、その都度、腹直筋離開になったから「自分のために買ったのよ〜」なんて言ってました。笑

レーザーといってもこういうコンパクトなマシンで、ベッドにねころがって機械をあてられて終了です。エステのRFみたいな感じ。

レーザー治療の最大のメリットは、回復が早く、外科的な手術よりもリスクが少ないことです。また、目に見える効果も感じやすく、私にとっては大変満足のいく治療でした。

ちなみに、肩こりがひどくストレートネックの私は、このレーザーを肩と首にもやってもらいました。こちらもかなり効果があったように感じました（また数日姿勢が悪いと戻ってしまうけど）

腹直筋離開・8ヶ月で治療できました

レーザー治療のおかげもあって、腹直筋離開の症状は、8ヶ月で治療が完了しました〜！！

通える時は週に1〜2回の通院でした。結構長いし、時間は消耗しました（通うのが結構たいへん、めんどくさい）

でも、今ではちゃんとお腹に力が入れられるし、子供と一緒に何時間でも外出することもできます。くしゃみで尿漏れの心配もなくなりました。

ほとんどが保険適応内で利用できましたが、私の加入していた保険では、physical therapyの回数制限とディダクタブルがあったので、トータルでいうと、自己負担は$1000ほどでした。（これはみなさん加入保険の条件によって異なります）

なかなか気づかれない症状ですが、長く悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

別のアメリカの地域でもphysical therapyで聞いてみてくださいね。この記事がどなたかのヒントになると幸いです！