アメリカには戸籍制度はありません。その代わりに、アメリカで生まれたことを証明する書面としては、
アメリカの出生証明書「バース・サーティフィケート(Birth Certificate)」があります。
アメリカの出生証明書とは?
アメリカのバースサーティフィケイトとは、
日本の戸籍システムのような効力を持った書面で、ソーシャルセキュリティの取得、就学時、パスポートの作成など、あらゆる公的手続きに必要な書面です。アメリカ人がSSN(ソーシャル・セキュリティ・ナンバー)やパスポートとおなじくらい大切に保管しているものです。
この出生証明書を入手することが、アメリカで生まれたという証明になります。
アメリカの出生証明書の取得方法
出産を行った病院内に、Birth Certificate担当部署があるので、退院までの間に手続きを行います。
アメリカ出産で入院中は、かなりバタバタで自分がその部署に行くほどの時間はとれませんでした。
なので、退院が確定したときに、手続き関連の担当者が病室にきて、サインをする形で手続きをおこないました。
サインの内容
- 赤ちゃんの正式な名前
- 赤ちゃんの誕生日・出生時間
- 親のSSN
- 親の名前や住所
サインだけで、特にもっていくものは必要ありませんでした。
重要:この手続きまでに、赤ちゃんの名前を決めておくこと。
アメリカでは生まれる前に、名前を決める人が多いです。
アメリカの出生証明書は、両親が結婚していない場合でも取得できます。手続きのさいに、Declaration of paternity(父親の宣言=認知)のサインが、親権の証明です。
アメリカの出生証明書の入手方法はふたつ
アメリカの出生証明書は、出産した病院が直接発行するものではありません。州やカウンティが発行します。正式な証明書を、後日引き取りに行くか、郵送で受け取ります。
(1)引き取りに行く
ロサンゼルスの場合、Los Angeles County Department of Public Health(313 N Figueroa St Los Angeles, CA 90012)は産後1ヶ月で引き取り可能。そのほかの裁判所(Courthouse)は、出産後3ヶ月以降に入手可能、とこのことでした。
(2)郵送で受け取る
郵送での入手方法は、州や病院によって異なるようですので、案内を確認してみてください。私の場合は、郵送にはノータリー(公証人)と申請書面を郵送する必要がありました。
直接取りのほうが確実だとおもたので、ピックアップにしました。両親そろって行く必要はなく、どちらかの親のみで、赤ちゃん本人を連れて行かなくても手続きできました。
アメリカで出生証明書は何枚必要?
出生証明書は、複数枚・発行できます。
出生証明書は、主にパスポート申請や公的なサービスを受けるときなどにつかい、大人になっても持っておかなければいけない書類です。基本的には、提出しても返却されるものなので、1枚あれば充分です。
しかし紛失した際の、出生証明書の再発行手続きは大変です。ノータリーの時間やお金がかかるため、領事館や周囲のアドバイスは、「少なくとも2枚はあるといいよ」とのこと。
アメリカの出生証明書は、2枚以上発行しておくと良い
1枚は、子供本人が、2枚目は、親の私が保管する予定です。
領事館に出生届を出す場合、アメリカの出生証明書の提出は、1枚が原紙、2枚目はそのコピーで可となっています。原紙で提出するぶんに、1枚多く購入しておくことができます。しかし、日本の出生届け用につかう出生証明書は、出産時にたちあった医師に記入してもらう用紙で代用可能なため、カウンティ発行の原紙を提出することは、不要でした。
アメリカの出生証明書の取得費用
私が取得した際の費用は、一枚28ドルでした。基本は、現金またはチェックでの支払いで、ラッシュサービスもあります。最新の金額は別途ご確認ください。
出生証明書の引き取り方法
出産後1ヶ月〜で取得できるロサンゼルスカウンティのパブリックヘルスへ行ってきました。
出生証明書に引き取りには、両親そろって行く必要はなく、どちらかの親のみで、赤ちゃん本人を連れて行かなくても手続きできます。
Los Angeles County Department of Public Health
住所:313 N Figueroa St Los Angeles, CA 90012
駐車場:$8ドル先払いのデポジットをする駐車場あり。$1.25/20分あたり、1日最大$8(ストリートパーキングも可能)
①用紙をとって記入する
▼記入方法はこちらです
I am requesting an AUTHORIZED copyにチェックを入れる。
※INFORMATIONAL copyではありません。これらは、パスポートなどには使えないので注意。
【記入のポイント】
・Number of copies 必要枚数:うちは2枚で提出
・記入間違いに注意:赤ちゃんの生まれた日、赤ちゃんの正式な名前(ミドルネームがあるならいれる)
②窓口へ提出、支払い
提出用紙を窓口へ提出。親のIDカードの確認と、支払いをすることで、その場でアメリカの出生証明書を取得できました。支払い方法は、現金かキャッシュが基本。クレジット・デビットカードはまさかの「VISA」は非対応でしたので注意!
アメリカ出生証明書を取得
役所に到着して、記入して約15分ほどで取得できました!
ロサンゼルスダウンタウンで手続きしたため、日本の領事館への出生届けの提出と、同じ日に一度にすませることができました。
書面はアメリカで結婚したときの結婚証明書(Marriage certificate)と同じ、青いろのレターサイズの用紙でした。
アメリカの出生証明書の内容:
- 赤ちゃんの正式な名前、性別、双子かどうか
- 誕生日、時間
- 出産の病院、住所
- 父親の名前・出生地・誕生日
- 母親の名前(旧姓)・出生地(私の場合日本)・誕生日
- 取り上げた医師の名前
ラミネート加工などはしてはいけないので、注意してくださいね!
昔はペラッペラの紙だったみたいです。アメリカ人の夫の出生証明書は、小さくて今にもやぶけそうな感熱紙でできた出生証明書です(笑)
アメリカの出生証明書(バースサーティフィケート)が手に入ったら、アメリカのパスポート作成にすすめます!