アメリカでは、子供用のチャイルドシート(カーシート)がきちんと付けられているかは、とても重要です。
日本のチャイルドシートの着用義務は6歳未満ですが、カリフォルニア州の場合は8歳までで、違反すると高額な罰金があり、厳しく取り締まられています。
英語の取り付け説明書で不安になることもありますよね。その場合は、警察や消防署などで、チャイルドシートの取り付けやチェックを無料でやってもらえます。
アメリカのチャイルドシートの法律
アメリカでは州によって法律が異なります。
カリフォルニア州・2018年度の法律の場合、 子供が8歳または、4’9″ tall(約145cm)以上の背丈になるまでは、カーシートやブースターにのせなければならないという法律になっています。
さらに、2歳以下の子供の場合は、40パウンドもしくは40インチの背丈になるまでは、後ろ向きでのカーシート設置が義務付けられています。
※詳しくは、California Highway Patrol(英語サイト)を参照。
アメリカ出産では、退院時にチャイルドシートが正しく取り付けられていないと、帰宅できません。
アメリカのカーシート取付方法
アメリカで購入した、トラベルシステムの新生児用カーシートを取り付けました。
イタリアのカーシートブランド・Chicco(キッコ)のkey fit 30です。
▲Chicco Viaro Quick-Fold Travel System
参考:アメリカで最適なベビーカー(ストローラー)&チャイルドシート(カーシート)の選び方
あらかじめ旦那が、カーシートの説明書をみて取り付けをしてくれていたのですが、やっぱり間違っている(誤解している)ところもあったようで、経験豊富なポリスの指導が、とても役にたちました。
ベースの取り付けは「ラッチシステム」だと簡単
現在、アメリカで販売されている車(2002年以降の生産車)には、「LATCH (Lower Anchors and Tethers for Children) system 」という、カーシートベースを簡単に取り付けできるシステムが搭載されています。
小さな取り付けパーツが、後部座席のシートベールトの近くにあります。このラッチに、ベースから出ているベルトを差し込んで固定します。
▲LATCH(ラッチ)
カーシートベースを取り付けるには、その「LATCH」を使うか、従来通りの「シートベルト」を使う方法の2通りがあります。
うちは、「LATCH」のほうが簡単だろう!と思っていたのですが、警察官の方いわく、
「ラッチ式は体重制限があるので注意。シートベルト式は、体重制限がない」とのこと。
LATCH式と、シートベルト式、両方の取り付け方法を教えてもらいましたが、思っていたよりも、シートベルト式の取り付け方法は難しくなさそうでした。
▲シートベルト式
ベルトで固定する方法。カーシートベースにベルトを通し、最後はロックをかける。
カーシートをベースに取り付けたら
カーシートベースにある水平器(黄緑の液体のもの)で、適宜、高さを調整し、きちんと平行になっているかをチェックします。
まだ首がすわっていない新生児をのせる場合、赤ちゃんにとっての角度も大事です。
カーシートをベースに取り付けたら、赤ちゃんが座っている位置からみて、30-40度の角度で取り付けられているかも、確認します。(携帯の水平器機能でチェックできる)
首がすわるまでは、この角度をチェックしたほうが良いそうです。
赤ちゃんにとっての角度も確認しながら、ベースを再調整し、完成!!
カーシートの取り付け時に注意すること
もっとも安全性が高いのは、左右からの衝撃をかんがえると、後部座席の真ん中だといわれています。
ただし、運転席や助手席とカーシートがひっついてしまっていないかもチェックポイント。
前方座席とひっついていると、事故のさいは衝撃が伝わってしまってよくないそうです。
私たちの場合、彼の背丈の問題で、座席を最大限うしろにひいていたため、後部座席の真ん中に取り付けると、カーシートが前方座席に触れてしまっていました。
警察官のアドバイスにより、その次に安全な、助手席の後ろにカーシートを取り付けることにしました。
理由は、対向車は通常、運転手側からくるためだそうです。
もし、第二子がいる場合は、年長の子供を運転席後ろ、新生児を助手席後ろに載せるのがいいとのことでした。
カーシートに赤ちゃんをのせるとき
慣れると、なんてことない動作なのかもしれませんが、まだ本物の赤ちゃんを乗せたことがない私たちにはドキドキです。
カーシート下部のストラップで全体の長さを調整し、ゆるめる。
赤ちゃんをしっかりと腰から密着させるように入れる。
ボタン部分、首の下の部分(Pushとかかれているもの)をはめて、肩のストラップを調節。肩はベルトを少しつまめる程度の余裕があるようにする。(キツキツにしすぎないこと)
ネックサポートには、スワドルブランケットなどでもOK。もちろん顔に掛からないよう注意!
トラベルシステムなので、このまま外出先に赤ちゃんを連れていけます。
アメリカのチャイルドシート:事前チェックがおすすめ
経験豊富な警察官に、正しくつけられているかチェックしてもらえて安心しました。週に1度特定の時間だけ予約を受け付けていて、地域によっては、予約が1ヶ月ほどかかる場所もあるそうです。
場所によってはハイウェイパトロール、消防署などでもおこなわれているので、自分の地域で、Car Seat Inspectionsや、Child car seat installationなどで検索してみてください。
後ろ向きから前向きに位置変えしたときも、お世話になりました!子供におもちゃの消防署の帽子もくれました
新生児用でなくても、カーシートのことであれば相談OKだそうです。お子様づれの海外赴任などでもチェックに行かれてみてはいかがでしょうか。