アメリカのレストランでの支払い方法は、ガイドブック等にも書いてありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
実際にアメリカで暮らしていている立場で、アメリカのチップ制度をご紹介します。
アメリカのチップ(心づけ)制度
– ロサンゼルスでのチップ制度 –
ロサンゼルスでは、サービス業に従事する労働者の時給は、低めに設定されている傾向があります。理由は、人種によって働ける仕事の窓口に差があったり、アメリカで働くことができる権利がなかったりと、移民国家ならではの事情があるためです。
そんなサービス業に従事する労働者のために、時給にくわえて、良いサービスを行なった際は、”サービスに見合った「心付け」をお客さんから渡しましょう”というのが、もともとのチップ制度です。
現在では、レストラン等などのサービスを受ける際は、チップありき(当然)となっている場合がほどんどです。
チップを支払うべきサービス:
・レストランでテーブルに座って食事をした
・美容院へ行った
・ネイルサロンで施術を受けた
・マッサージを受けた
・タクシーに乗った
チップは支払わなくてもいい場合:
・お持ち帰りのサービス
・スタバでコーヒーを自分で注文して買った
・病院で診察をうけた
こういう場合は、レジ横のボックスにお釣りや一ドルをポンと入れるくらいでOK。
「サーバーさんが、料理を自分のテーブル席まで持ってきてくれる場合」は必要だと思っていればオッケーです。
カリフォルニアの時給
最近、カリフォルニアは最低賃金は2017年で時給10ドルになりましたが、ロサンゼルスの物価をかんがえると、決して高くはありません。
さらにいえば、非合法に移民し、アメリカで暮らしているて人だったら、その最低時給が当てはまるのかはかなり微妙だと思います。
カリフォルニアは、メキシコなどの南部から来た移民の人が、低賃金でサービス業(レストランの皿洗いや、清掃業務など)をしている実態があります。現在の政権ではかなり厳しくはなってきています。
とにかく、そういう人の生活に大事なチップですから、払うときは、快く払ってあげてくださいね。
日本人はチップの支払いに抵抗がある?
アメリカはチップが文化とはいえ、日本人で観光にくる人には、このチップという概念に抵抗感を感じる人もいるようです。
-チップ制度が嫌いな理由-
1) 高い
日本では、お客様は神様だ精神のサービスが、無料でついてくるのが基本。
普通に料理を運んでもらうだけで、サービス料を10~20パーセントも支払うのは意味がわからないし、高すぎる。
2) 好意に対して、お金を支払うのは失礼ではないかという気持ち
日本で、良くしてくれた人に「ありがとう!」と言い、目の前にお金を突き出すのは失礼。
3) 面倒くさい
チップは、受けたサービスによって支払う人が金額を決めます。それなにも関わらず、支払うのがマナーになっているなら、計算するのが面倒だから、最初から、「税込&チップ込価格で書いて!」という気持ちになります。
正直どれもよくわかりますが、、、ここは、アメリカ。文化が違うのです。
アメリカでは、「支払った分だけのサービスを受けることができる」という考え方なので、
快くチップを支払ってくれる人には、さらに快いサービスを心がけてくれるはず。
逆を言えば、「お金でなんとかできる場合もある」という場合も少なからずあります。
たとえば、どうしても急ぐ事情があるときに、他の人よりも優先をお願いしたいとき(日本じゃ断られますね!笑)などです。
レストランでの支払い方法
「Check please」や、「Can I have my check?」とお店の人に言うと、テーブルにチェックを持ってきてくれます。アメリカではほとんどがテーブル席でのお会計です。
<現金の場合>
【例】合計金額が64.89ドルで、100ドル札しか持っていない場合
まず一度100ドル札をチェックに挟んでサーバーさんに渡す。
↓
お釣りが返ってくる 35.11ドル
↓
チップ分を置いて、そのまま席を立って出てOK
15パーセントなら、64.89ドルX0.15=9.7335ドル
10ドルを置くのがいいと思います。
※チップを小銭で支払うのはよくないとはされていますが、
小銭を持ち歩くのが嫌な人は、おつりとしてもらった小銭を置いておく人もいます。
<カード支払いの場合>
同様にカードの場合は、まずカードをチェックに挟んでサーバーさんに渡す。
ホルダー式の場合は、カードをちらっと見えるように挟むと、「お会計できる準備できてます」の合図です。
※日本ではあまりないですが…複数のカードでワリカン可能です
このとき2枚で渡すと、split(スプリット決済=分けて)で支払いできます。
↓
合計欄に64.89ドルと印字されてくるので
その下のチップ欄に、チップ代を書きます。
15パーセントなら、64.89ドルX0.15=9.7335ドル ですが、
わたしならあえて、チップを10.11ドルにして、75ドルぴったりにします。
↓
その下に、合計+チップで実際にカードから引き落としされたい金額を記入
(例:64.89ドル プラス チップ10.11 = 75ドル とぴったり金額で書く。)
↓
サインをする
↓
顧客用の控えも同時に渡されるので、そこにも引き落とし時に間違って違う金額で落ちないように、
記入し保存しておきます。
チップのパーセンテージ
ランチは15%、ディナーは20% くらいが良いと思います。
ハワイは、観光地なので、メニュー単価を高く設定しているため、もう少し低めでもいいらしいです。
バーでお酒を買った場合は、チップとして、お酒と引き換えに1ドルほど置いておきましょう。
アメリカのホテル内に関する、チップ情報はこちらにまとめました↓
アメリカの旅行では、「チップ」制度があるので、ややこしいですよね。
ほんと、チップ不要の、日本のサービス精神って素晴らしいって、実感!!
こんなアメリカですが、文化が違うとおもって、チップ制度も楽しんでいただければと思います。