この一年ほどで、アメリカの住宅価格の中央値は、20%近く上昇しました。
購入希望者が増え、ロサンゼルスでは、
- 数万ドル〜中には10万ドル(1000万円)近くの上乗せが必要
- 金利は2020-2021は2〜3%代も出たが、2022年は4%代近くに上昇中
それでも、アメリカで家を買いたいという方は多いです。
なんども内覧して、自分の希望がわかってきた
物件購入まで、30軒ほど内覧に行きました。
やっぱり、何軒か見ないと「自分の希望」+「自分の予算」のちょうどいい物件ラインがわからないです。
超初期に、オファーが通った物件があったのですが、結局エスクロー直前でキャンセル。今考えると、その家は、学区も悪く、広さもなくて、あまり良い条件ではありませんでした。「予算内の自分たちに合う条件」を見つけるまでに、半年ほどかかりました。何軒かみていくうちに、今の私たちが必要とする広さなど、見るべきポイントがわかってきました。
ちなみに最初のプライスレンジから、半年後は、20万ドル(2000万円)ほど、枠が上がりました(笑)やっぱり、いろいろ見ていくと、「もっと良い家にすみたい」って思っちゃう・・・。
失敗しないためのチェックポイント
何十軒も内覧にいくと、細かいことを覚えていられません。私は「House Hunting Checklist」として以下をプリントアウトしておき、内覧時にチェックするようにしていました。中古物件の場合は、細かくみていないと直す部分が多いです。リフォームにどれくらいかかりそうか、予想がたたないと、オファーでベストな金額を提示することができないと考えていました。
いかんせん、内覧が15分しか無いので、ポイントをババっと確認し、動画もとっておきました
うちの内覧時のチェックポイントはこんな感じでした!
- 庭・バルコニー
- ガレージ(直結希望)
- 窓やドア
- 屋根
- クーラー・ヒーター セントラル
- 洗濯機とドライヤー
- トイレ数○個以上
- 水質(チェック)
- 温水器のあたらしさ
- 天井(ポップコーン?)
- リビングルームの広さ
- 妻・夫の個人のスペース
- 子供あそぶスペース
- 日当たり、風通し
- 床の張り替え必要か
- 天井ライト
- 窓やさっし
- 壁
- 階段
- ストレージの量(家事用品など)
- だんろ
- 静かさ(ノイズ)
- キャビネットやカウンター
- 収納の量
- ガス or 電気
- キッチンにベビーゲートができる
- ひとつ形のシンクを導入
- ダイニングの広さ
- ベッド数
- クローゼットサイズ
- シャワーヘッドの位置
- シャワードアタイプ
- 天井ライト
- トイレの洗面台の大きさ
- 敷地内のパーク、運動できる場所
- 日系や保育園にアクセスが良い
- フリーウェイにアクセスが良い
- 歩ける治安 or ゲーテット
- エアポリューション
- 犯罪的な懸念事項
- ゲートの開け方
- ゴミ捨て(場所、方法)
- HOAの特段のルール
- 今後賃貸に出せそうな物件か
アップルウォッチでノイズレベルを確認
当時住んでいたアパートが、大通りに面していて、ものすごく騒音を感じていました。なので、家を買うなら、絶対静かなところがいい・・・
アップルウォッチでノイズを検知できるので、それでも調べました!
今後、賃貸に出せそうな物件か
うちのひそかな野望は、アメリカで物件を複数所有し、一軒目は賃貸に出すこと。二軒目以降は、より良い家に、ステップアップしていくことです。一軒目のインカムゲインでローン返済し、最終的に物件のキャピタルゲインを狙いたい・・・
そのため、人が借りたいとおもうようなエリアであることは重要でした。学区が良く、賃貸相場額で出せば、すぐ入居は決まり、子連れであれば長く住んでくれる、そういった点も考慮しました。
オファーの際の注意:ローン承認額以上は実費になる
オファーとは購入申し込みのことです。
オファー金額は、買う側が自由に決められますが、重要なのは「ローンが承認される額以上に、上乗せ提示しない」ことです。ローンが引ける額以上は、当然、実費払いになるからです。
購入申し込みが多いと、金額を多く提示した人が購入できます。
「どうせローン組むし、物件価値も上がるなら、とにかく買ったモン勝ち!多めにbitしようぜ!」
と考える人も少なからずいます。(当初のわたしw)
しかし、ローン会社は、借り手が希望する好きな額を貸してくれるわけではありません。万が一、ローンの支払いが不履行になった場合、ローン会社は、住宅を競売にかけます。その際の回収できる、市場相場価格までしか、貸してくれません。
エスクロー締結までの期間に、ローン会社が建物審査をして、ローン承認額を決めます。ローン承認額が、オファー額を下回ってしまった場合、差額は購入者が実費で払わないといけません。
エスクロー時、「ローンが下りなかった」ことを理由に、キャンセルを申請できる期間がありますが、現在の競争マーケットでは、セラー側がキャンセル期間を短く設定しているケースもあり、注意が必要です。
ずっとRedFin見ていると、エスクローに入った後、Back On Marketになる家もちらほら!こういった事情で、購入者側がキャンセルしているのかもしれません…ちなみに没収された手付金は、セラー渡るそうです。
エスクローに入った後、キャンセルすると、手付金3%が没収になる場合と、エスクロー開設費用負担だけで、 バックアップできる場合があります。とはいえ、何回もHard inquryすると、クレジットスコアは下がります。
オファーが通った時は、しっかり考えよう!エスクロー開設のサイン前だったら、取りやめることができます。
第一希望の家:全額キャッシュオファーに負ける
家を探し始めてはや半年。毎日のようにRedfinなどで売りに出されていた物件を見ていました。
自分的に「ここ最高!」という家を見つけました。木が多く、静かで学区が良い。ベッドルームの窓をあけたら、木がなびくのが見える。田舎育ちの私には、心地よい雰囲気でした。築30年ほどで新しくはないけど、広さも十分。リフォームには3万ドルほどはかかりそうでしたが、綺麗リモデルすれば、物件価値も上がりそうな家でした。
期待を込めてオファーをだしました。先方のリアルターからも好印象でした。
しかしカウンターオファーで、プラス10万ドル(1000万円)で、全額キャッシュオファーの人が出て、負けてしまいました。
めっちゃ悔しかった・・・
キャッシュオファーが出ると到底かないません。
ローン組の自分たちが、購入できる可能性なんてないのではないかと、落胆しました。
その後、第一希望エリアの近くの物件がでたので、内覧に来ました。それが今わたしたちの購入した家です。
その日は二軒内覧しました。
1軒目:現在購入した家、100%希望通りでは無いけど、風通しがよく開放感を感じる家
2軒目:条件はクリアしていたが、ピンとこなかった家
二軒目は予定予算よりも下回ったリーズナブルな家でした。用途十分ではありましたが、コンパクトにギュっとなりすぎていて、心が踊らなかった。窓を開けたら、ビューは生活感のある隣の住宅の庭でした。
だったら、一軒目の方が、いいなとおもい、オファーを出しました。
ついに希望エリアでオファーが通る
競争相手の中に、最高額+現金一括オファーが出ると、絶対勝てませんが、値段が近い場合、相手のリアルターによっては、「ローンがちゃんとおりそうな人」「仕事がスムーズに行きそう」「購入希望者ファミリーの印象が良い」などの理由で、値段が低くても選んでくれる場合があります。
エスクローに入ってから、ローンが出ないことでキャンセルされると時間の無駄になるため、セラー側のリアルターは、プロセス完了の確率が高いほうを選びます。
まさに、うちはそのパターンで、他オファーよりも、2万ドル低い私たちを選んでもらえました。