アメリカにきて、驚いたことは、「アメリカの照明の暗さ」です。
日本の家庭では白くて明るいシーリングライトが主流ですが、アメリカの場合は、オレンジ系の暖色電球が多く使われれていたり、そもそも天井に電球のソケットがついていない住宅も多くあります。
間接照明のような明るさは、リラックスできる反面、夜間活動しようと思うと暗くてたまりません…(寝そう)涙
アメリカで暮らす日本人向けの電球の選び方を研究したので、ご紹介します!
アメリカでの明るいライトの買い方&選び方
アメリカで明るいライトを買うなら、結論・・・
アメリカの電球:日本人向きにするならDaylightがおすすめ
そして、こういった白の強いLED電球は、アメリカの店頭では取り扱いがほぼありません。
Amazonでしかほぼ入手困難です。
\ リビング向き・明るい電球はこれ /
\ さらにスーパー明るい電球はこれ /
ただし、一緒に住む人によっては、「まぶしすぎる!!!」と言われてしまうこともあるので、注意してくださいね。(下記に詳細)
アメリカで販売されているLEDライトの種類
アメリカで売られている電球を選ぶときに見るところはこちら。
(1)電球の色のタイプ
電球の色のタイプは大きく分けて Warm Light と Day light の二種類があります。
種類 | 通常の使用場所 | 色味 |
Warm Light | リビング、ベッドルーム | オレンジ |
Day Light | トイレ、バスルーム | 白 |
(2)電球の色の温度
ライトの温度の指数をColor Temperature/色温度といいます。
Kelvenという単位で表記されていて、
3000kはソフトオレンジ → 4000kは白だけどちょっと柔らかな白 → 5000kは冷たいくらいの白
私は5000Kが好みですが、これはかなり眩しいです
(3)電球の明るさの単位
LEDライトの場合、明るさを表す指数にルーメンという指標を使います。ルーメンは光束の単位で、ライトから放射される光全体の量を表す照明用語です。
一般的に、このルーメンという数値が高いほど、明るいとされています。
なぜアメリカは、オレンジ系の暖色電球を使うのか?
目の色素の違いによって、白い電球が眩しいと感じる
日本人やアジア人は、目の色素が黒の人が多く、アメリカ人や欧米には、ブルーやグリーンの目の人が多いですよね。
わたしのように、黒目の人は、眩しさに強く、目の色素が明るい人は、眩しさに弱い傾向があるそうです。
つまり、多くのアメリカに住む人は、白い電球は眩しいと感じているようです。
虹彩に含まれるメラニン色素の量が多ければ多いほど、黒みを帯びた色となるため、欧米人に多い青や緑色の瞳に比べ、日本人に多い黒みの強い瞳のほうが、色素量が多いことになります。
参考/“目の色”が違えば“見える色”も違う!?眼科医が教える目の不思議
黒みが強いほうが光を通しづらいという特徴があるため、日本人のほうが、眩しさに強いのです。
目の色によって、眩しさの感じ方、色の見え方の違いがあるというのは、確かなようです。しかしながら、その度合いは、国/人種/文化や環境によっても、差がでてくるそう。確かに、アメリカに住んでいるアジア人でも、こちらの生活が長い人は、薄暗いライトに慣れています。白いライトの部屋に来ると、眩しいからライトの段階を落としてほしいと言う人もいます。
さらに、おしゃれで高級なレストランであるほど、(私には)全く見えない程の真っ暗なレストランが多いように思います。先日行ったマジックキャッスルも、手元や話をしている相手の顔が見えるほどの明るさはありますが、遠くの人の顔は全く見えませんでした。(有名人が居ないか探したかったのに!)。
あまりにライトが暗いお店は、私にとってはムーディどころか、半分お化けやしきみたいな気分になったり、眠たくなってしまったり、お酒を飲むと現実か夢なのかなんなのかわからない、なんて事がよくあります。笑
それほどに目の色によって見え方が違う=つまり感じている事が違う、というのは多様性のあるアメリカでは面白いシーンとも言えますね。
家の定義の違い=家はリラックスするところ
アメリカでは、白い電球が眩しいと感じる人が多いからといって、昼間のオフィスが、間接照明(オレンジ色のムーディなライト)というわけではありません。銀行やオフィスは、白系の電球なのが一般的です。
アジア諸国は、夜間の活動時間が長い文化です。日本の場合、日没以降も外に出て、夜11時に帰宅することも普通です。しかし、アメリカでは治安的に、深夜の外出は避ける傾向にあります。アメリカに住む人は、どちらかといえば、「朝はやく起きて、早めに家に帰ってゆっくりして、早めに寝る」という朝方サイクルの人が多いです。
そのため、夕方帰ってきて、家までもが明るいと落ち着かない → 寝る準備に入れない
家というのは「リラックス」する場所なので、白熱電球を多用する必要がないと考えられているようです。暖色電球のほうが、食事もおいしく見え、ゆったりとした時間を過ごせます。眼精疲労が軽減され、より良い睡眠衛生が保たれるという考えもあります。
実際に自分の家で比較してみた
最初は電球のことがわからなかったので、明るい電球を購入しようと、Lamps Plus(ランププラス)というお店に行きました。大手のチェーンストアで、電球やライトの専門店です。そこへ行って、「一番明るいライトがほしい」、「バスルームくらい白いライト」と言いました。
店員さんは、張り切って「これがうちのお店の最大の明るさだ!」と店頭で試してくれました。ライトアップされた店内では、当然明るいように見えたのですが、家での見え方が一番気になります。相談すると、30日以内なら、使用していても、気に入らなかったら返品できると言われ、そのライトを持って帰りました。さすが返品大国、アメリカです。
結果としては、Lamps Plus(左)のライトは返品しました。自宅で利用してみると、オレンジの色味が強かったからです。
(左)ランププラスにあったライト
電球のタイプ | Warm Light |
電球の色の温度 | 3000K |
電球の明るさ | 800lm (ルーメン) |
失敗の原因は、店員さんとの感覚の違いです。店員さんに、バスルームくらいの白(つまりDay Light)がほしいと言っているのに、(その店員さんの概念では)リビングではWarm Lightが一般的なので、その中ではこれが明るいと思って持ってきてくれたようです。
(中央)Amazonで購入のライト
電球のタイプ | Day Light |
電球の色の温度 | 4000K |
電球の明るさ | 810lm (ルーメン) |
家につけてみると、充分なほどに白く、明るいライトでした。4000Kにしたので、冷たすぎない色で、リビングにはちょうどよいと私は感じています。
スタンドライト
シーリングライトがつけられない部屋に利用していた、電球スタンドはこちら。電球の向きを手で変えられるタイプを使用しています。アメリカ人の来客がある際は、この3つの電球を1つだけにするなど、調整ができるのもポイントです。
アメリカの電球の格闘歴
賃貸・ホームステイのとき
賃貸やホームステイのときは、勝手に工事をしたり、家具も増やせない。なので、他の住人に迷惑にならない程度に、明るい白色の電球を使用することにしました。
- 天井工事なし(賃貸/ホームステイだから)
- 姿見(鏡)を利用し反射させて、明るさを倍増させる
- 電気代をかけないよう、LED電球に変える
- 明るさの調整ができるライトスタンド(オンの数を調整できるetc)
初めてのホームステイ先では、部屋の照明は机の上の小さなライトだけ。次の家では、デスクライトが2つのみ…宿題をしなきゃいけないのに、ついつい眠てしまうそうでした・・・
自宅購入後のリフォーム
最近では、「リセスライト」(Recessed lights)という、天井埋め込みの小さいな電球が、アメリカの流行のようです。シーリングのソケットの取り付けには、ライセンスをもった電気工事士に頼む必要があり、費用(LAでは一箇所$500〜)がかかりましたが、全ての部屋をリセスライトに変更しました。
うちの家は鬼ほどブライトです!!笑