アメリカ・ロサンゼルスで夫の車が「車上荒らし」の被害に遭いました。
本人に怪我はなく、金銭的な被害のみで済んだものの、ショックは大きい・・・
アメリカの車社会では、誰でも起こりうる可能性があります。保険を利用した結果や、万が一の対策をまとめました。
アメリカで車上荒らしの被害
アメリカでの車上荒らしは英語で “car burglary” もしくは “auto burglary” と表現されることがあります。また、”car break-in” や “vehicle break-in” といった表現も使われることがあります。これらのフレーズは、車に侵入して中身を盗む行為を指します。
車上荒しは、窓を割って、物品を探すタイプもありますし、最近では“車のバッテリーを盗む”という行為も多発しています。
車のバッテリー(とくにプリウスなどのハイブリッド車)は、盗難したものであっても数十ドルで売ることができるため、友人はオーバーナイトパーキングで狙われてしまいました…。
車のパーツを盗まれて、車を壊されてはたまったものではありません(涙)
アメリカの車上荒らし対策
アメリカで駐車する際に注意すべきことは、
外から見て「車の中に何か荷物がある」ように見せない
ことです。
ぜったいに携帯やカバンを車内に残さない。少量であっても、コインの姿さえ見せないこと。
日本だと車内にカバンをおいて、ちょっとコンビニで買い物、というようなシーンはよく見かけますが、絶対にNGです。
治安の悪い場所(ストリート・パーキング場に関わらず)に駐車しない
上記は基本中のキホン!
しかしこの基本を守っていたのにも関わらず、被害にあってしまいました…
絶対ゆるせない!車上荒らし
今回の夫のケースは、場所は高級住宅街・ビバリーヒルズの大通り。深夜10時ごろ、用事があって、ストリートパーキングをし、車の場所から15分ほど離れたときのことでした。
彼が車に戻ると、右後部座席の窓ガラスと、三角ガラス部分が粉々に。そこから手の届く、車のトランク内の荷物が盗まれていました。
新車で購入して1年ほどの新しい車でしたし、彼の仕事用品が盗まれたことがすごくショックでした。
被害にあったのは、彼の車と、隣の車の2台。
彼は荷物をトランクに入れていたので、外からは荷物があることは見えいない状況でした。
犯人は、まず割りやすい車後部の三角窓を割り、そこから手探りでトランクを物色。なにか荷物あることに気づき、防犯アラームがならないようドアをあけずに、右後部の窓を割り、車の中のものを盗んだようです。
ほんの短時間の犯行で、防犯カメラの死角を狙っています。やり方がかなり手馴れていて、夫がもどったときはすぐ近くにいたかもしれません。
悔しいし、とっても腹が立ちます。許せないです。
でも彼から車上荒しにあったと連絡が来た時、
「もし万が一、彼が犯人に出くわしていたら…」とおもうとすごく怖かったです。
相手は、銃や、ひと拳で窓をあけれる何かを持ってる可能性があるので、
彼に怪我がなかったことが不幸中の幸いでした。
ムカつくけど、「お金で取り戻せる被害で済んでよかった」と思います。
アメリカで車上荒らしにあったら
車上荒しにあったらパニックになると思いますが、少し落ち着いてください。
周りに危険がないか、まず確認。銃社会のアメリカで、犯人に立ち向かうのは、リスクが高いです。犯人逮捕は警察に任せましょう。
(1)証拠写真を取る
被害の状況の確認と、現場の写真を撮影します。
(2)警察を呼ぶ
保険を使う・使わないにせよ、まず「警察」に連絡します。この際は、緊急番号の911ではなく、ローカルの警察署の電話番号に連絡します。
自動車保険を使いたく無いと思っている人でも、警察には連絡したほうがいいです。その地域のパトロール強化などの治安に繋がるからです。
(3)警察が来る(もしくは自分が行く)
警察に被害をチェックしてもらう”ポリスレポート”には、通常はその場所に警官が来ることになっています。しかし、アメリカでは車上荒らしなどの小規模事件の発生頻度が高く、交通事故よりは優先度が低いため、警察官が現場に到着するまでかなり時間(45分〜1時間など)がかかる場合があります。その場合は、直接警察所へ来た方が早いですよと案内されるので、その際は指示に従ってOK。
(4)ポリスレポート
警察の立会いのもと、被害状況・盗難内容を確認します。担当警察官から、ポリスレポートの控えをもらいます。
(5)車の修理
割れた窓ガラスの車で、とびちる破片に気をつけながら帰宅。
近くの車の修理会社で修理を依頼。
窓ガラスは材料があれば1日ほどですぐに修理してもらえることが多いようです。
(6)車の保険会社に連絡
自分の入っている自動車保険の「Comprehensive Coverage(車両保険)」を確認します。
うちは、車両保険に入っていましたが、
Deductible(自己負担)が、$500でした。
修理代$650だったのですが、$500ドルまでは自己負担なので、保険会社に請求できるのは$150のみ。
無いよりマシか…の金額ですね。
もうひとつ自動車の保険会社に確認すべきは、
「この保険を請求することで、毎回の保険料(premium)が上がらないか?」ということ。
今回150ドルもらえても、来年から毎月の請求額がプラス数十ドルしたら、保険を使う意味がまったくない。むしろマイナスになります。
うちの場合は、電話で確認したところ、車上荒しは被害なので、年会費(プレミアム)は上がらないとのことで、保険を使うことにしました。
あとは、保険会社がポリスレポートと被害内容を照会し、保証金が支払われます。
盗まれたものは保証されるのか?
今回、修理代を除く被害額は、盗まれた物品でいうと$1000ドル以上〜です。
”これらも自動車保険の車両保険のなかで保証されるのか?”という疑問があり、聞いてみたところ、
これは”盗難”なので保証外になるとのこと。
アメリカでは、車にかぎらずどこで盗まれるかわからないので、そういった保証は、
別途”盗難保証”を自分で入っていないといけないとのことでした。
加入している保険にもよるとおもうので、確認してみてくださいね。
安く済ませたい、車の修理
カリフォルニアの場合、車の事故などで1000ドル(2017年1月以前は$750)以上の修理を行った場合、10日以内にDMVへのレポートが必要になります。
参考 https://www.dmv.ca.gov
DMVにレポートすると、車を売却する際に、事故歴や修理歴が掲載されます。売ることを考えると、なるべく規定以下の費用の修理で済ませたいところ。見積もりを数社とってみることがおすすめです。
アメリカの車上荒らし:まとめ
車上荒しは、車社会のロサンゼルスではとくに日常茶飯事のように発生しています。
なるべく車内になにも置かないことは、車上荒らし対策のキホンなので、ぜひ気をつけてくださいね。